バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

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【バレエ】ターンアウトの生まれつきの可動域・カエル足について

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先日の記事で、股関節の外旋のしくみと、「カエル足」のストレッチの危険性についてアップしましたが

具体的なご感想をたくさんいただきました。

そこで、動画でも解説をしてみましたので、こちらからご覧ください。

お話ししている内容は、こちらの記事の内容になります。

blog.coruri.info

実際に感想をいただいた方々のメッセージはこちらの記事にまとめました。

blog.coruri.info

バレエは、体を安全に守りながら動く方法を歴史的に考えられて受け継がれてきています。

インターネット上には、目を背けたくなるようなストレッチ動画もアップされていたりしますが、これはすごく一部です。

正しいストレッチを説明している動画もありますが、なかには絶対に真似をしてはいけないすごく危険なことをアップされていることもあります。

そういう危険なものは、決して、当たり前なことではありません。

私は無理なストレッチを指導されたことは、ほとんどありません。

ダンサーは体を守ることが一番大事です。脚を開いたり高く上げることだけがバレエではありません。

その想いもあって、後半の話が長くなってしまいましたが、カットしないでおきました。

バレエは、スポーツに似た側面もありますが、芸術であってこそバレエです。

合理的に安全にトレーニングしていく方法を考えていきましょう!

トウシューズの発明と、憧れ

足がいっぱい並んでいます。写真は、動画の撮影中の一コマです。(笑)

トウシューズが発明されたのは、1800年代頃。

19世紀のロマン主義という流れに影響されて、「ロマンティックバレエ」という、『ラ・シルフィード』に代表されるような演目が出てきたのと同時に発明されたと考えられています。

私は、足という人体の構造自体も、もともと美しいものだと感じています。

小さな骨が積み重なって、私たちの体重がのしかかるのを支えてくれていて。

人体の構造って、知れば知るほど、理にかなっていて美しい形をしています。

だから、バレエをやると「もっとこうしなくちゃ!」「がんばらなくちゃ!」という気持ちも沸き起こりがちなのですが、

一方で、突き詰めれば人間生きているだけで美しい存在なんだなって思います。

(それは、ヨガに出会ったおかげでもあるかもしれません)

でも、人間はさらに、妖精のような軽やかさを求めて、トウシューズを発明してしまった…!

しかも、発明されてから200年以上経った今も、みんなが憧れる美しい靴であり続けています。

撮影しながら、「トウシューズを発明しちゃった人類って、すごいな…」とあらためて思ってしまいました。(今さらですがね。笑)

トウシューズって、みんなの憧れですものね。

みんなが憧れ続けたから、今もこうして残っているんだな〜。

当たり前のようですが、すごいことです。(^^)

前屈でお腹を太ももに近づけるストレッチの方法(90度〜二つ折りになるまで)

最近のストレッチに関する質問で、「前屈のやり方をもっと教えてほしい!」というリクエストが増えてきたので、前屈の深め方を紹介します。

「べた〜っと、体と脚が二つ折りになってみたい!」という人は多いようですね。

そこで、初心者の方は何からストレッチを深めていけばよいか?を掘り下げていきましょう。

(腰痛のある人は、気をつけましょう。)

前屈は股関節から角度をつける

バレリーナ並みの前屈を目指すには、股関節から角度をつけるのが基本です。

背中が丸くなってしまっては、前屈に必要なハムストリングス・大殿筋のストレッチが効かないからです。

バレリーナの秘密は、おしりを引かない。

バレリーナの前屈には、暗黙のルールがあります。

それは、おしりを引かないことです。

上の写真をよく見比べてみてください。

1番下の状態が、初心者の方に多い状態ですよね。

少し柔軟性のある方は、2番目(真ん中)の状態に入れる人も多いと思います。

さらにバレリーナ並みの柔軟性となると、上の状態です。2番目との違い、わかりますか?

ほんのわずかの差に見えますが、股関節が足の真上に来ています

つまり、立っている足と股関節までが垂直になるということです。

「でも、あまり違いがないんじゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、やってみればわかります。

わずかな違いですが、ハムストリングスは最もストレッチされます。

これだけの柔軟性を鍛えているから、いろいろなバレエのポーズが成り立っていくのです。

初心者から気をつけたいのは、「90度」をつくること

それでは、何から気をつけていけばいいのでしょうか?

股関節が90度をしっかり曲げている状態を通るようにしましょう。

前屈に入らなくても、上の写真のように手を台にかけてお腹を前に出すようにするだけで、じゅうぶんにストレッチされます。

このとき、背中は丸くならないようにできるだけまっすぐ前に保ちましょう。

90度より先は、脱力する

90度の状態までは、背中をまっすぐにすることを心がけ、それから下に入るときには脱力していきましょう。

しっかりと90度の状態までの背中を保てるようになっていれば、そのあとに脱力しても、じゅうぶんにストレッチされるようになります。

もっと上級者は、前屈と肩を同時にストレッチ

前屈になれてきたら、背中の後ろで両手を組んでみましょう。

肩甲骨を中央に少し寄せるようにして、手のひらを外側に向けます。

このまま、腕を床に近づけられるようになっていくと、前屈を保ったまま肩や胸椎周りの柔軟性も高めることができます。

前屈ができるようになると、脚を上げやすくなる

前屈ができるようになると、リンバリングというストレッチでも脚を伸ばしやすくなります。

また、こちらの脚を後ろにあげたポーズのときの、軸足側の太ももの裏が伸びやすくなります。

脚を後ろにあげるときは、骨盤が前傾するので、その重力に耐えるために軸足側のハムストリングスが収縮しながらも進展をします。

ここが硬いと、脚をあげると軸足のひざが曲がってしまいます。

バレエは、筋肉の収縮と進展をうまく使いこなしているのです。

とはいえ、前屈だけでは脚を上げられるようになりません。

もちろん、脚の重さ自体を支える、体幹の筋力があることが前提です。バレエを踊る人は、並行して鍛えていきましょう。

さあ、前屈の深め方は、いかがでしたか?

まずは、90度をしっかり保てることを心がけて、さらに脱力していけるように深めてみてくださいね!

解説動画を見る