バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

バレエヨガインストラクター三科絵理

「当たり前」が当たり前ではないということ。

大晦日の夜、みなさんはどちらで年越しをお迎えでしょうか。

私は年末の最後に、宮城県仙台市へ旅行してきました。

市内観光と同時に、震災当時の津波被害が大きかった太平洋側の地域も回ってきました。

この日、風の無い快晴のもとで、大海原は穏やかに見えましたが

2011年から四年が経った今も、津波のつめ跡が各所に残っていました。

震災に遭遇してから、人生観を揺さぶられた方は多かったと思いますが

私も、たくさん考えさせられました。

それが無かったら、今の私もいなかったかもしれません。

3.11の後で余震が続いていた時期、

「いつどこで地震が襲ってくるかわからない…」という不安はありませんでしたか?

私はよく夜に布団に入る瞬間、

「明日の朝は、ちゃんとやってくるかな?」という不安がよぎっていました。

結果、有難いことにいつも通りの朝が来て、

目を覚ますことができて「ああ、ありがとう」と、安堵していました。

そうした心配はしなくて済む方が良いのでしょうが、

生きている限り、だれもそんな保証はどこにも無いのですよね。

当たり前の毎日がやってくること。

当たり前に一日が終わること。

当たり前にごはんをお腹いっぱい食べてぐっすり眠れること。

当たり前に大切な人と一緒に過ごせること。

この「当たり前」が当たり前ではなくなるときが、いつかやってくる。

それは今日かもしれないし、1年後かもしれないし、誰にもわからない。

そんなとき、人は後悔をしないようにと決め込んでも後悔はするものなのでしょうが、

できる限りゼロに近づくような生き方であれたらなぁ…と思います。

スティーブ・ジョブズも

「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やることを本当にやりたいだろうか?」

という言葉を、鏡の中の自分に毎日問い掛けていたと言っていましたね。

私にとってのこの一年は、有意義な時間を積み重ねることができたと思っています。

数年前よりも、毎年毎年、心からそう思える日々を過ごすことができています。

みなさんにとっても、きっとそうであることを願っています。

新しい一年も心豊かな時間を生きることができますように。

どうぞ素敵な新年をお迎えください。