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バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

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所作は、あなたの気持ちを相手に届ける。

エレガントな所作とは、相手になにかを語りかけます。

物をそっと手渡すとき。

道案内を聞かれて方向を指差すとき。

相手に道の段差があることを伝えて注意を伝えたいとき。

場面ごとによって、

所作はあなたの気持ちを表しています。

その瞬間に、あなたが意識していても、無意識であっても、です。

(上の3つのシーンでも、私は手の仕草を使い分けています。)

所作とはボディランゲージです。

あなたの所作から、あなたの気持ちが伝わっていきます。

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(こちらは、18世紀頃に活躍したマリー=ガブリエル・カペという女性画家の自画像。まだ女性の画家が少なかった時代であったそうできっとカリスマな存在であったのでしょう。この自画像を見ても、自信あふれる優雅さが伝わってきます。上野の国立西洋美術館にて。)

所作に自信が持てるようになりたい方、

凛と姿勢を身につけたいという方に、

「ボディランゲージ」について考えてみていただきたいことがあります。

所作はボディランゲージだからこそ、

コミュニケーションをしています。

でも、なかなか、「所作をきれいにする」ということと、「人とのコミュニケーションである」というところまでイメージがつかない方も多いのではないかと思います。

コミュニケーションが成立するためには、

あなたとお相手との「キャッチボール」ができていることが大切ですよね。

あなたが一方的に気持ちを込めたつもりでも、

お相手に受け取るゆとりができていなければ、

あなたの投げたボールは投げっぱなしになってしまい、

お相手に届かず、床に「ぽとんっ」と落ちてしまいます。

ラブレターに例えるとわかりやすいですが

あなたの気持ちをどれだけ綴って書いたとしても

お相手に受け取る状態ができていなければ、

届かずじまい。ラブレターだけが空回りしてしまいますね^^;;

キャッチボールのボールが床に「ぽとんっ」と落ちてしまいます。

所作でいうと、「自分ではやっているつもりなのに、人には伝わっていない」という現象がよくあります。

人は、自分のことを客観的に見ることが難しいので、相手目線から見つめることがなかなかできないのです。

やはり、あなたの投げたキャッチボールのボールが

しっかりとお相手の受け取るミトンにばちっと入るまで、

投げっぱなしにせずに、

見届けるゆとりを持っておく必要がありますよね。

というのは、あなたが所作をきれいにしたいとか、エレガントにしたいと思っていてもうまくできない…というお悩みがあったとすると、

多くの場合に、所作がコミュニケーションになっていない

ということがあるのです。

「自分はやっているつもり」

「わたしなりに気をつけているつもり」

であっても、

お相手には、気づかれていない・届けられていない・やってもすぐに辞めてしまう

これでは、あなたの所作から気持ちが伝わっていきません。

所作はボディランゲージであり、あなたとお相手の気持ちのキャッチボールを果たしています。

「所作を気をつけたつもり」ではあなた目線の域でしかなく、

「お相手にゆとりをもって届ける」くらいの心構えがあって初めて、

相手目線に立つことができるのです。

言葉を介したコミュニケーションでも、

言葉を介さない、体の仕草から生まれるボディランゲージであっても、

相手の気持ちになる・相手の目線に立つということは

相手への思いやりでもあるのです。

実は、これを体を使って上手に身につけることができるのがバレエでもあります。バレエを自分が楽しく踊るだけでなく、観る人の目線についても細やかな心配りをします。実際の踊りの作品を体験すると、観る人の目を少しでも楽しませようとしたり、美しく見ていただけるような気配りをしていることが体感できるものです。

…と、話がそれましたが、相手目線に立つということに話題を戻しますと、

所作で相手に気持ちをきちんと届けるにはどうしたらいいのか???

これが一番難しいポイントだと思います。

ラブレターの例でもいいので想像してみてください。

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だれでも、押し付けがましくなると、イヤですし、

これでもかというほどに作り込み過ぎても、不自然です。

自然であってこそ、お相手も素直に受け入れてくれます。

そこで忘れてはならない大切なことのは、

〈絶対に届けるぞ〜〉という意思を手放して

「届いても、届かなくても、構わない。」

(ただ、わたしはあなたに送りました)

という気持ちのゆとりを持っておくことです。

先に、「お相手にゆとりをもって届ける」と書いているのに

「届かなくてもいい」なんて、逆説的なことを言っているんじゃない?と、見えるかもしれませんが

自分が一方的に押し付けるのではなく、キレイだとかエレガントだとか、相手がそう受け取るかどうかは、相手が判断すること。

受け取るにふさわしいものだと思えば、自然に受け取ってくれます。

「ああ、きれいだな」「エレガントだな」と、

人は美しさについては、自分の感性で自然と受け取るものです。

届かなくてもいいけれど、できることはやり、気持ちを込めたので、気持ちを送ったというところまでを完了させること。

きれいな姿勢というと、どこか自分目線に陥りがちな面がありますが、 本当に大切なのは「相手目線」まで気を配れること。それを忘れないでおきたいものですね。