バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

バレエヨガインストラクター三科絵理

バレリーナのシニヨンはぺたんこにつくる。

「おだんごヘア」「シニヨン」の髪型、まとめ髪として人気ですよね。

長い髪の毛をすっきり見せて目線も高くしてくれます。

ファッションとしてのおだんご・シニヨンは、実はバレエの世界のものとはちょっと違います。


www.repetto.com

美容師さんにもあまり知られていないのですが、

バレリーナのシニヨンは、低めでぺたんこに作ります。


dancer.com/

そう、ファッションとは反対なのです。

よくおだんごヘアーというと、「まん丸」をつくるイメージがあると思いますが、

バレエ用のシニヨンとは、

頭蓋骨の形に沿うようにできるだけ高さを出さないようにするのが美しいのです。

(舞台前にシニヨンをまん丸に高く作っていると、バレエ初心者なのがバレてしまうほど…)

踊っても髪が乱れず、頭飾りやティアラが映えるためにもぺったんこ

白鳥の羽をつけたり、大きなティアラをつけるにも、バレリーナのシニヨンはシンプルでエレガントなのです。

ほかに、バレエのまとめ髪ではこういったものもあります。エレガントでレッスンもしやすくて大人バレリーナのレッスンにも素敵です。


低めのシニヨン

フレンチツイスト(夜会巻き) dancer.com/

先のぺたんこのシニヨンを作るには、大きなヘアネットが必要です。

舞台用ならば髪の毛くらいの糸で作られた専用のヘアネットを使います。(とても切れやすくて、消耗品。)

ふだんのレッスンでは、本番用はすぐに切れてもったいないので、丈夫に作られたヘアネットを使います。

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本番用のネットはとても大きく、ポニーテールの毛束をぺたんこに潰すと直径が大きくなるのですっぽりまとめることができます。

小さすぎるネットだと、低く作れないので要注意です。

この動画はシニヨンの作り方がわかりやすいです。


シニヨンの作り方 | チャコットのはじめてバレエ

ヘアーアイテムは何を使うの?というと、

ヘアージェル

ポニーテールがバラバラ崩れないよう固めるために使います。

クシを使って、表面にツヤが出るようにまとめていきます。髪がまとまるまではでこぼこしやすいので、クシを入れてどんどんツヤを出していきます。途中で乾いてしまったら、水で少し濡らして溶かしてからまたクシを入れていきます。

よく市販品でハードに固めるジェルがありますのでそれを使っている人もいますし、チャコット製のヘアージェルはカピカピにまでは乾かない優れものなので、長丁場でもツヤが出て修正もしやすいです。

あとはマトメージュ。

おくれ毛が飛び出やすいところは、固形ワックスでなで付けると、直しやすくて便利。マトメージュはバレエ洋品店でもよく販売されています。

ヘアピンは、Uピン、アメリカピンとも両方使います。シニヨンの部分はピン数が少ないと崩れやすいので、放射状に8方向くらいは少なくとも留めておきたいなぁ、という塩梅です。(髪のボリュームにもよりますが)ポーチには多めにピンを入れておきます。

かなりコツがいるので、チャコット シニヨン講習会などでプロに習いに行くのもオススメです。