バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

バレエヨガインストラクター三科絵理

目線は踊りの一部

実際に踊ってみようとすると、多くの方が恥ずかしさで目線を伏せがちです。

または、足元が気になってしまって、鏡で足ばかり見てしまうこともあります。

バレエでは、目線をはっきりと踊りの中で表現します。

目線は踊りの一部だからです。

お人形も瞳があることによって命が宿るように見えますが、踊りも瞳の存在感は大きいのですよね。

真正面をキリッと見たり。

斜め上、空の彼方を見るようにしたり。

斜め下を向いて、少し伏せ目にするポーズもあります。

それも恥ずかしいから伏せ目になってしまう状態とは違って、適当に下を見るのではなく

鼻先を通して斜め下を見つめるようにします。

(アラベスクの手先を見るときも鼻先から見ますね)

そのためには、斜め下を見るからといって、頭を落としすぎないことです。

真正面を見るときは、初心者の方の場合自分では真正面を見ているつもりでも、低すぎることが多いです。

瞳がぱっちり開いているように見えません。

あとは、上に上にと気をつけるあまり、目がキョロキョロして、上ずってしまうこともあります。

真正面で目線が定まらないと、観ている人には不安定に感じられます。

観ている人からすると、踊り手と目が合わない感じがして、落ち着かない印象を与えてしまいます。

練習で鏡の真正面を見るときは、自分の頭の上を見つめるようにするとよいでしょう。

瞳をしっかり開くことができ、まっすぐ前を見ているように見えます。

踊りを始めたばかりの方は、ぜひ頭の上あたりを正面の目安と思って、下向きすぎたり上向きすぎないように気をつけてみましょう。