バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

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「見られている」よりも「見せる」自分になる

6月になりました。東京は曇り空が続いて、なんだかもう梅雨になるのかなぁ、という日々です。みなさんの街はいかがですか。

こちらの写真は、先日シンガポールに行ったときに見つけたバレリーナのブロンズ像です。

この躍動感。なんだか、心打たれませんか?

美術館や博物館も回ったのですが、高級ブランドも立ち並ぶショッピングモールの中にあるOpera Gallery というところで展示されていました。作者アメリカのRichard Macdonaldという方だそうです。

バレエは、よくアートのモチーフになりますよね。ドガ、シャガール、ルノアールもバレリーナを描きました。いろんな国の芸術家が題材にします。

実際、バレエのインターナショナルなコンクールを見ると、アメリカや欧米だけでなく、シンガポールなどのアジア圏からも出場しています。

バレエは世界のあちこちで愛されていると思うと、嬉しくなりますね。

シンガポール旅は、自分の視野や価値観を良い意味で拡張させてくれました。またぽつりぽつりと書き綴ってみたいと思います。

さて、タイトルにのせた「見られている」よりも「見せる」自分になる ということについて。

「見られている」という意識

よく、「あなたの外見はよく人に見られているんだよ」という話を聞きませんか?

姿勢、所作、服装、メイク、いろんなところに美意識を持ちましょうねというような話です。

バレエに関して言えば、もちろん舞台に立つとすべて丸見えといっても良いくらい、やはりお客様に見られていることになります。

でも、大人バレリーナとして初級から上達していきたいという方々へお伝えしたいのは

「見られている」という意識よりも、さらに一歩広い視野へ。

「見せる」自分になる

ということです。

恥ずかしさの壁

バレエを踊るとなると、なんだか日常生活とは違う自分になりきるような面がありませんか。

舞台のバレリーナは美しいものですが、そのためには、心の底からバレエにふさわしいセルフイメージを作り上げています。

そうでないと、きらびやかなチュチュ・ティアラ・舞台美術に負けてしまいます。

どれだけ背景がきらびやかであっても、あなた自身が主役の華を飾るのです。

でも、恥ずかしさが先に出てしまうと、まごついたり、遠慮がちにちぢこまってしまったりしてしまいます。

私のバレエのレッスンでも、恥ずかしくなってしまう人が99%です。なりきるって、難しいのです。

でも、どんなにシャイな人も、表現する自分が伸びてきます。

では、どうやって大人の初心者の女性のみなさんの心の殻を破っていくのでしょうか。

受け身から主体になる

「見られている」というのは、受け身です。

「あ…、あの人に見られている」

「審査員に見られている」

「みんながこっちを見てる」

「見られている」と思うと、気持ちが萎縮します。

だから、恥ずかしさに葛藤していて踊りをもっと引き出したい人には「見られている」という意識はあまりオススメしません。

自分自身に一番集中しないといけない場面なのに、見ている人に対して意識が向いてしまうからです。

すると、次に浮かぶ考えはこうしたことでしょう。

「どう思ってるかな」

「変に思われてないかな」

「何やってるんだとか思われたらいやだな」

踊っているときは、そんな余計なことを気にしている状況ではありませんよね。

それよりも、自分の振る舞いがきちんと練習通りにできるように神経を配ること。そして見ている方に少しでもハッピーな感情が伝わることの方がずっとずっと大切です。

つまり、「見られている」という受け身の姿勢を飛び越えて、「見せる」という主体になることが、心の壁を破っていくのです。

目立ちたがりや傲慢になることではない

踊りの演技指導をしていると、笑う表情を作るのも難しい受講生さんがたくさんいます。

大人になって笑顔の指導を受けることなんてなかなかないですから、難しいのは当然です。

でも、笑顔になるということは大笑いしなければいけないわけではありません。

ほほえんでいるように見えればいいのです。真顔になってこわばってしまったり、素の表情にならないようにする練習をしていきます。

「見せる」と思うと、自己アピール!のようにしないといけないのかと悩む人もいるかもしれませんが、強い自己主張出なくても良いのです。

たんたんと、見せる。

シンプルに、見せる。

そんな意識が、あなたを凛としたオーラで輝かせてくれます。

プロのバレエオーディションになってくると、少しでも視線の注目を集めるために、「私を見て!」というくらいの強いオーラになってきますが、まずは「見せる」主体になることが大人バレリーナの上達の鍵になります。

硬くこわばっていた表情の殻がバリバリっと破れて、豊かな気持ちが伝わっていくはずです。

踊りの順番で必死になってしまう人も多いでしょうが、覚えることはできるだけ早く覚えてしまって、その先にある「見せる」ステージに入っていきましょう。

バレエがもっと楽しくなります。