バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

バレエヨガインストラクター三科絵理

悩みから抜け出し、純真な気持ちを取り戻すヒント

みなさんは、好きなことを続けているのに、孤独を感じてしまうことはありませんか?

「どうして、やっているんだろう?」

「何のためにやっているんだろう?」

「今からやって、何になるんだろう?」

そうやって思考がぐるぐる巡って悩みをこじらせてしまう日も、長い人生で時にはあるでしょうか。

特に、バレエの世界に足を踏み入れると、なかなか平坦な道ではなく、いばらの厳しい道のように感じてしまう人もいるかもしれません。

「私の心の持ち様がそうさせているのかもしれませんが、地方でおとなバレエを続けていくのは、本当に難しい。
先生のブログや動画を通して、本来の「踊ることが好き♪」そんなシンプルな私に戻ってみたいと思います。」

このようなメッセージをいただいたとき、言葉にならない思いがひしひしと伝わってきました。

私も「自分はバレエをやってはいけないんだ」と心に言い聞かせていたことが、大人になってから長い時期にわたってありました。この話をすると、受講生さんからはよくびっくりされます(笑)

好きである気持ちは変わりませんでした。でも、理性が働いて「好きでいたい」という心の声を封印させているかのような日々でした。

だから、みなさんの孤独感や疎外感などは他人事ではなく、同じ一人として共感します。

もしも、そんな経験をしていなかったら、心の痛みに共感できなかったかもしれません。

もし、あなたも悩みを抱えているのでしたら…今の私だから伝えたいことがあります。

実際は、誰も、あなたをバレエから遠ざけようとはしません。誰も、です。

かりに、先生や周りの方から何を言われようとも、あなたの心が決めることであり、決めていいことなのです。

あなたが長い人生を通して、ずっと好きなことがあるというのは、とても尊くて、価値のあることです。

なぜなら、あなたのかけがえのない人生を豊かにさせてくれる、貴重なものだからです。

長い人生、365日を何年もウキウキしたりワクワクさせ続けてくれるものというのは、なんて特別なのでしょうか。それだけ心の状態をより良く豊かな状態にさせるものとは、ものすごく価値があることです。

あなた自身が、大好きなバレエの世界に、あなただけの居場所を作っていけばよいのです。

人生どんなことにも、本当は人の許可を得たり、顔色をうかがったり、媚びたりする必要はありません。

あなたの大切な意志を行動に起こして、あなたの考えを言葉にして、生きていけばいいのです。

同じようにしてバレエにも向き合っていけばいいのです。

バレエに向き合おうとして悩むときに、例えば、目標設定を履き違えていないか?を正しく認識する必要があります。

職業としてバレエ団のような場所で踊りたいならば雇われる人材にならなければなりませんので、子供の頃からの養成から話は別です。でも、それは、職業にしたい人の話です。あなたはあなたです。趣味として楽しく続けるならば、考え方を白紙から書き直すくらいにあなたの人生を通して紡いでいけばよいのです。

また、悩むときには、できないことが多くて気になってしまうこともあるでしょう。

レッスンでは周りの人達が上手に見えて、自分はできないことばかりに思えて、いやになってしまったり。

みじめで寂しい気持ちに襲われることもあるかもしれません。

できないことばかりが気になるときは、目標設定が適切にできているのかを考えてみましょう。

例えば、バレエを始めたばかりで、筋肉がともなっていなければ、トウシューズは当然履きこなせません。その長い長いプロセスを一つずつゲームのステージのようにクリアしていかなければなりません。それは、どのダンサーも同じく通ってきている道のりです。物事には段階があり、目標を焦ってもあなたの心が苦しくなってしまうだけ。段階を正しく知るとは、あなたの体を安全に守るためでもあるのです。

あまりにも現状とかけ離れた目標を設定していては、いつまでも達成感がありませんし、それで落ち込んでしまうと、グルグルと悩み続けてしまいます。

憧れを持つことは大切です。夢を大きく描くのも大切です。

でも、そこに向かう途中のメンタリティを自分でケアすることも同じくらいに大切です。

それは、自分を甘やかしているということではなく、先へ進むためのハンドリングなのです。毎日アクセル踏みっぱなしでは車のエンジンが壊れてしまいます。あなたの心のエンジンも、大切に管理しながら進捗を見つめていくことが何より重要です。

あらゆる意味で、純真な心にかえるというのは、大人になるほど難しいことかもしれませんが、すべてはあなたの心が決めていくこと。そう覚悟を決めれば、おのずと次への一歩が霧の中からすーっと現れてくるものです。