バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

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30年物のベンチを復刻

「これ、直せますよ〜」

始まりはぽりさんの一言でした。

ヨガ・リトリート in 乗鞍のための巨大白テントを今年から導入したときの、本番前にテント設営のリハーサルをしたときのこと。

雨粒でテントが少しぬれてしまったので、アルムの前の駐車場で、巨大イカ状態のテントの布地を干していました。大きすぎるので、ただ地面に広げるだけ。

風で飛んでいくとイカが暴れ出しかねないので、何か押さえを見つけようとアルムのベンチを発見。座るところは木が折れて朽ちてしまっていて、ササクレが立ったりあぶない状態。でもベンチの重みがちょうどよかったので、テントを風から押さえるために使いました。

そのベンチを見たぽりさんは、脚とパイプとビス(ねじ)の状態を確認して、アルムのお母さんに「これ、直せますよ〜。木を新しくて綺麗になりますよ」と言い、ベンチ復刻プロジェクトが始まりました。

ぽりさんはサビがたくさんついたビスをどうにかいくつか外して、ひとまず持って帰り、次の滞在までに同じ型のビスを探し、木材の調達を済ませていました。

アルムに新しい木材が届き、必要な工具や塗料や防腐剤などの大荷物をトランクに乗せて、ヨガ・リトリートの前後にも直してしまおうという計画でした。

まずはビスを全て外して分解するのと、ペンキ塗り。ビスは温泉がある地域なので普通以上にサビやすく、そして金属自体が劣化していたそうで、意外と難航。大雨の日で、ブルーシートで屋根を作りながらなんとか分解。

そのあとは、木材をカットして、面取りして、ペンキ塗り。この日は、日が暮れても塗り作業をせっせとやっていました。

塗ったものは雨に濡れないよう室内へ避難。

光景だけ見るとなかなか大掛かりです。

そして、リトリートが終わったあとに作業再開。ペンキも十分に乾きました。

ここからは、組み立て作業!サクサク進むかな、とみんなでワクワクしながら、ぽりさん、アルムのお父さんお母さん、私(主に撮影係)で開始。

シンプルな構造に見えますが、この組み立て作業がまた難航。

板にはビスを打つ位置に穴を開けておき、全部の板と脚のパイプを完全にかませておいた状態で、最後にビスを打って固定する構造になっていました。

これが、カンタンそうにみえて、難しい!

こちらは完成図ですが、ふつうのベンチの立て方だと板が斜めに落ちてきてしまいます。

大人4人いてもこの板を押さえ続けるのはけっこう大変…

脚も横のパイプが分解されているので、すべてのパーツがバラバラ崩れてしまいます。

立てたり逆さまにしたりいろいろと工夫。みんなでちょっと疲弊…

「昼から始めたのに、まさか今夜も日が暮れちゃうんじゃないか…」と、みんなきっと心の中で心配になりはじめたころ。

ふと、ぽりさんが「これは脚のパイプをゆるくつけてちょっとずつ締めていけばいい!」と発見します。

おお!たしかに脚がまず安定できる!そのあとなら板もなんとか押さえやすい!

組み立てパズルの謎がとけはじめ、みんなにイキイキとやる気が戻ります!(失っていたわけじゃないんだけど。笑)

そのあとは、一気に一台組み立てができました!

ばらし方も組み立て方もみんなで悩んだから、正解がわかるとみんな早い(笑)

できた!

そしてもう一台あるので「次は五分でいけるかな」と言いながら(さすがに無理だった笑)休憩して、さらに仕上げ!

アルムのお母さんがおやつを持ってきてくれます。お外のおやつになんてぜいたくなんだ!と思いながら、みんな一服。ひゃー、生き返っちゃうもんだな。

リトリートのデザートの試作になっていたデザートなの、という裏話を聞きながら。

2台目も組み立て終わり、最後のビス打ち。板がすこしたわむように、座って体重をかけながらビスを固定している図。

「うぇー、腰が痛いー!」と言いながら、二台完成しました!!!

デッキに並べてみると、なんだかとてもお洒落!アルムの雰囲気にすごく溶け込んでる。

板は新しいのに、アンティーク感さえあります。元は深緑色のベンチだったのですが、こげ茶に塗り直したことで統一感が増してイキイキと生まれ変わりました。

ペンキ塗り、組み立てをみんなで試行錯誤しながら完成させて、まるでリトリートメンバーごとファミリーかのような、家族の思い出みたいな感じでした。

またぼろぼろになるまでみんなに座ってもらえたらいいねぇ。

秋のリトリートでも早速ここで座ってみてください。

そよ風の特等席だよ!