バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

バレエヨガインストラクター三科絵理

バレエピアニスト、マッシミリアーノ・グレコさんの生演奏

先日、世界有数のバレエピアニストであり作曲家のマッシミリアーノ・グレコさんの生演奏を鑑賞してきました。

大好きなピアニストさんのお一人です。

グレコさんの音楽は 昔からバレエレッスンで聞いていて体に溶け込んでいる感覚があり、 いまはヨガレッスンでも使っていて好評です。

バレエを知らない方でも、どこか不思議と心に響くようです・・・

一音一音が、 心の中でじわぁーっと溶けていくような、 深くにじんで消えていくようなグレコさんの音楽。

いつもCDで聞くメロディーを生演奏で聞けて・・・ 文字通り、舞い上がる気分でした。

過去に体調を崩してバレエが踊れない時期があったのですが、
再開できるようになった頃、

レッスン曲のピアノの音色が、
辛さで疲弊した心を美しさで満たして癒してくれて、
踊る喜びを最大限に高めてくれて、

笑顔で踊りながらも、胸の内は涙でいっぱい・・・
そんな瞬間があったことが、忘れられません。

発声のないダンスに、台詞をのせてくれる音楽。

踊り手の感情を、最高潮に昇華させてくれる音楽。

動きが激しくなって呼吸をかみ殺してでも、優雅なメロディーと調和させたくなる音楽。

魂が、宿ります。

公演は「音楽」と「ダンス」の関係性がテーマで、

ダンサーであり音楽家でもあるアーティストが、 ピアノとバイオリンを演奏しながらダンスする作品や

グレコさんとコンテンポラリーダンサーたちのコラボもありました。

「音楽」と「ダンス」の関係性は 音楽とダンスという別個の2つのものが調和するだけではなく、 関係性にいろんな形があるように感じ取りました。

音楽そのものがダンスになっていく感覚。

響いてくるのはメトロノームだけなのに、ダンスを通して音楽が浮かび上がってくる感覚。

ダンサーの心の声・拍のとり方がそのまま音楽になったような感覚。

音楽がダンスを傍観している感覚。

一人一人のダンスに音楽がセリフをのせていくような感覚・・・。

とても感性が研ぎ澄まされた時間を過ごして、原点回帰した気持ちになりました。

マッシミリアーノ・グレコ(プリンセスグレースバレエ学校) - Mediaphorie [メディアフォリ]