バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

バレエヨガインストラクター三科絵理

人とのつながりが、心を支える。 心に特化したメディア「ココロミル」編集長/伊藤亜矢子さん

心との向き合い方は、なかなか難しいものです。 心の健康・メンタルヘルスについて、誰よりも強い情熱で発信をしている素敵な女性がいます。

心の向き合い方を見つけるウェブメディア ココロミルを立ち上げた編集長の伊藤亜矢子さんです。

心の向き合い方を見つけるウェブメディア ココロミル

伊藤亜矢子さんは、看護師であり、ご自身もご家族もうつ病を経験するというリアルな体験をお持ちの方です。

実は、私もココロミルのライターに参加することになり、先日ランチをしながら亜矢子さんにお話を伺ってきました。

心の病に関する支援が届きにくい現実

私自身もうつ病を経験した一人として実感したことは、心の病を支援する社会の風潮がありながらも、現実はなかなか支援が届きにくいです。

心の病というと、社会の中では先入観や偏見がつきまといます。「メンタルが弱い」といった表現も聞かれることがありますが、患者にとっては、凄まじい言葉の暴力になってしまいます。

また、本人が自分の心の状態を理解できず戸惑っていることも多いことでしょう。

亜矢子さんは、支援になる情報が届きにくいことについて、このようにおっしゃられています。

"情報が届かない理由は複数あると思います。
そのうちのひとつが、詳しく調べる余力がないということ。心の病が重症化してしまうと、何もすることができなくなるから。
そして、もうひとつが、自分の状態をそこまで大きいものだと思わないが故に、そこまで辿り着かないということなのかなと感じています。 「うつ病支援」「自殺対策」といったフレーズを掲げていると、「自殺なんてそんな…」とか、「私はそこまで重症じゃないから…」なんて思って敬遠してしまう。(ココロミルって?)"

企業や医療機関でも支援を心がけていたとしても、なかなか現実的な解決には結びつかないことが多いものです。

「こころ」に特化した親しみあるメディアを

f:id:coruri:20150825084851p:plain

そこで亜矢子さんは、支援を必要とする人へ役に立つ情報を届けるために「ココロミル」のサイトを立ち上げられました。

心の病とはいっても、人によってケースや解決法はさまざまです。誰かによって良い方法であったとしても、他の人にとって最適なものかどうかはケースバイケースです。

でも、そんななかで、いろいろな立場や経験を持った人の言葉を見聞きすることで、悩んでいる方へ何かしらのヒントが生まれるかもしれません。

そのきっかけ作りを提供するために、「ココロミル」はバックグラウンドの異なるライターを増やし、さまざまな角度から心との向き合い方を紹介するメディアにさせていきたい、と亜矢子さんはおっしゃっていました。

心の治癒を支える「人とのつながり」

ご自身もご家族もうつ病のご経験を持ち、精神科で看護師として勤務されている亜矢子さんは、さまざまな角度から心の病について考えられてきた方です。

そんな亜矢子さんに、
心を治癒する上で多くの場合に共通する「大切なこと」があるとすれば、どんなことですか?と聞いてみましたら、

「やっぱり、人とのつながりだなぁって思います。」

という答えでした。

日々、さまざまな患者さんを見つめていると、やはり家族や身近な人の存在があると、回復するのが早い傾向を感じるそうです。

一人で孤独になってしまうと、やはりなかなか快方へ向かうのが遅くなってしまうということ。

私自身の治療中も、家族や親しい友人にかなり支えてもらったので、とてもその感覚がよくわかります。

たった一人でもいいから身近に人のつながりを感じられると、それだけで安心感が生まれてきたりするものです。

亜矢子さんのお話を聞きながら、ココロミルを通じて、だれかの言葉がだれかの支えになっていくような流れが広がっていくのだろうと感じました。

ココロミルでの寄稿記事も、紹介していきます。

http://cocoromiru.com/author/erimishina/