3月13日(日)に開催したストレッチ入門講座「肩こり解消&股関節の開脚編」では
「開脚が出来るようになりたい!」という皆さんがお集まりになりました。
そこで、開脚が出来るようになるためにマスターしたい3つの方向について少しご紹介します。
なんとなく開いても、開脚はできない
開脚というと、体の中心の股関節を開く、ということになりますが、
開脚で大切なのは、脚の付け根だけ見ても脚は開けない!ということです。
股関節を開こうとするとき、なんとなく内ももを開いてみる、という人は多いはずです。
でも、開脚をマスターするには、意識したい3つの方向があります。
開脚は上半身と下半身の位置関係が大切
脚の付け根だけではなく、全体をとらえる
股関節は、体の中心にあります。
上半身と下半身のつなぎの役割を持っています。
つなぎの役割を果たすために、股関節の周りには、脚・骨盤・背骨などにまたがって、たくさんの筋肉がいろんな方向からついています。
特に、お尻・太ももの裏側(ハムストリングスと呼びます)・内もも・膝の裏側を、筋肉ががっしりとつながっているから、運動したりまっすぐ立って体重を支えていられるのです。
いつも体重を支えるためにがっしり働いている筋肉は、力を出すために、いつも縮みやすいのです。
だから、脚の付け根(そけい部)だけを見るのではなく、上半身と下半身の関係や、股関節からちょっと離れた膝や腰の状態も、開脚が出来るようになるにはマスターしなければなりません。
開脚が出来るようになるために意識したい「3つの方向」
脚を開くとは?
「脚を開く」と言っても、股関節をよく観察すると、この図のように2つの方向へ太ももが動くはずです。
一つは、脚をまっすぐ伸ばした状態から、膝同士が離れるように横に広げる力。*1
もう一つは、脚をまっすぐそろえた状態で、かかとの位置は動かさずに、膝のお皿とつま先の向きを外に回す力。*2
この両方を使わなければ、開脚でバレリーナのような180度の開脚はマスターできません。
バレエでは、ターンアウトとも呼ばれ、とても奥の深い体の使い方です。(またじっくり別の記事で書きます)
この2つの方向がまず大切なこと。
そして「3つの方向」のあともう一つ、大切な方向は、
座った状態で、膝を前に伸ばして長座したときに、
股関節を折りたたむ(屈曲)させる方向です。
股関節が折りたためない人は、前屈がなかなかできないという人です。
それには、お尻・太ももの裏側・膝の裏側などが伸びないと、股関節を折りたたむことができません。
よく、腰が丸まって後ろに倒れてしまう人は、この方向の力が弱くなっています。
骨盤が安定しないので、開脚もコントロールできにくくなってしまいます。
この3つの方向を別々で同時に意識できて、はじめて安全に開脚が出来るようになります。
具体的な方法は、ぜひストレッチ入門講座で実際に目に見て体感して学び取ってみてくださいね。
前回のストレッチ入門講座の日に、「チャレンジしたい」という人だけ、最後に前後開脚・スプリッツをやってみていただきました。
(無理のないように!)
すると、
「いつもよりも開脚できてびっくり!」
というお声がたくさんありました。
それは、不思議なことではありません。
やみくもに開脚をなんとなくするのではなく、
股関節に関連するあらゆる筋肉をバランスよく伸ばした結果、
いつもよりも開脚に必要なたくさんの筋肉が総動員して伸ばされたのです。
これからも、ストレッチの心地よくて深遠なる世界にどんどん皆さんを誘ってまいりますよ〜!お楽しみに。
次回のストレッチ入門講座
ストレッチ入門講座
「脚の裏をもっと伸ばす前屈の深め方・軸をつくる立ち姿勢・骨盤 編」
2016年4月16日(土) 12時〜15時
新宿マイスタジオ 6Aスタジオ 参加費 5000円
【募集】ストレッチ入門講座 〜脚の裏をもっと伸ばす前屈の深め方・軸をつくる立ち姿勢&骨盤 編〜 2016/4/16 新宿 - バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ
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