バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

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ヨガインストラクター、禅に出会う。(2)坐禅会に行ってみた

最近、お寺でヨガをするイベントが流行っているのをご存知ですか?
実は私も9月にヨガ・座禅・精進料理ワークショップにて、体を整えるためのヨガ講座(お寺でヨガ・座禅・精進料理ワークショップ - kyototravelagency)を担当します。禅と精進料理とコラボレーションするのは初めての機会なので、どんな体験が生まれるかドキドキです。
禅については、今までも興味があったのですがなかなか深く学ぶ機会がなかったので、お誘いをいただいたときは嬉しく思いました。
そこで、昨今の「坐禅ブーム」や「お寺でヨガ」が注目される背景を自分なりに感じてみたくなり、これを機にいろいろと勉強をしてみることにしました。
禅は素人の私が、ヨガインストラクターの目線で気づいたことを紹介します。

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坐禅会に行ってみました

先日は都内の禅寺で行われた坐禅会に参加しました。その様子をレポートします。
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満席で、男性が多い

きっかけは、書店でみつけたこちらの2冊。イベントでお世話になる勝林寺様とは違うお寺ですが、住職が書かれた禅の教えに関する本です。

囚われない練習 ~人生を変える禅の教え

心がみるみる晴れる 坐禅のすすめ

初心者にも分かりやすい内容で、住職の生い立ちから、人生と禅の教えの関わりまで、親しみをもって読むことができます。

そして、初心者向けの坐禅が都内でも開催されていることを知り、予習がてら参加することにしました。

参加者は男性が多く、満席状態

当日は、猛暑日の夕暮れ。まだ蒸し暑さが続く時間帯です。それでもやはり、満員状態。
参加者は、男性がほとんどでした。女性も1〜2割ほど参加していました。
読経・法話・坐禅(20分間を2回)で2時間ほどの内容です。

坐禅初心者でも、作法を学ぶ

坐禅は座るだけ?と思っても、実はきちんと作法があります。 座り方を教わりました。

  1. 脚を組んで座る。(あぐらでも良いが、できれば、結跏趺坐か半跏趺坐で、膝の上にかかとを乗せます。ヨガでも、同じ座り方をしますので馴染みがあります。)

  2. 手は、お腹の下に置き、「法界定印」という形をつくる。(右手を下に、左手をそのうえに重ね、手のひらを上に向けて、親指を合わせる。「静かに慮(おもんばか)る」という意味があるそうです。*1

  3. 背筋を伸ばして、あごは軽く引く。

  4. 目線は、1〜2m先斜め下を見つめる。目を半分開けているような「半眼」の状態になる。

日頃、ヨガの瞑想で座り慣れていると、さほど難しくはありませんでした。ヨガで行っていた瞑想との違いは、坐禅は半眼であるのに対して、ヨガでは目をつぶることが多いことです。
これで、20分間の坐禅を2回行います。

バシーン!と響く、警策(けいさく)

坐禅というと、お坊さんが長い棒を持っているイメージを想像する方もいるのではないでしょうか。 あれは、警策(けいさく、または、きょうさく)と呼ぶそうです。 坐禅中、お寺の境内中に、バーン!バーン!と大きな音が響いていました。 緊張感高まります。

決して、一方的に叩かれるのではない

警策は、一方的に叩かれるものではなく、「自ら頭を下げてお願いして警策を受ける」ものなのだそうです。
気が散ってしまいそうなとき、いまいち集中できないとき、自ら必要だと思ったときに、お願いをします。
だから、怖いものではありませんし、お坊さんも、仏様に礼をしてから警策をしてくださいます。

実際に、私も警策をしていただきました。
手を合わせて頭を下げて、手を床にそえて肩をななめに傾けます。 息をひそめて、無心になった瞬間、「バーン!バーン!」と、振動と大きな音が全身に響きました。 でも、全然痛くありません。
むしろ、「有り難い」という感情が湧き起こりました。
日常の中で、心を引き締めたいとき、気合いを入れたいとき、だれかに促してもらう機会は少ないものです。 その後、自然に集中力が高まりました。

手入れが行き届いた空間。「日常生活が修行」に納得

禅宗は、日常生活の動作、特に掃除にも重きを置くようです。訪れた寺も、まさにその言葉通り、手入れの行き届いた空間でした。

「禅では掃除を重んじます。「一掃除、ニ信心」というくらいで、信仰心より上位に置いている。
それは、庭の塵を払うことは心の塵を払うこと、廊下を磨き上げることは心を磨くことだという考えからです。」*2

現代の効率化するための掃除グッズなどでは太刀打ちできないような、人の手でていねいに扱われていることが伝わってくる空間でした。
たとえば、大人数の参加者が出入りする廊下でも、埃一つない磨き上げられたような床でした。飾り気があるわけではないけれど、心を配るとはこういうことか、と実感しました。

まずは掃除から実践

座禅に行ってから、まずは掃除をすることに気持ちが高まりました。 家庭は主婦なので、家事は毎日行っていますが、より一つ一つの作業を丁寧にしたいと思い、数週間ですがその意識は続いています。

  • 床掃除を、「●●ワイパー」などのグッズではなく、雑巾と手を使って隅々までぬぐってみる。
  • いつもは省略してしまうような、とびら・戸棚・窓枠・小さな鏡・照明の上にたまるホコリ・ベッドのまわりなどにも、目を配って掃除する。
  • 水濡れしやすい台所の片付けを、いつも以上に丁寧に行う。

いつもとは違った視点で、一つ一つの動作を無心で行っていたら、なんだかすごく落ち着いた気持ちになりました。
この感覚は、ヨガをしているときの浄化されるような感覚にとても近い気がして、心がおだやかになります。まだまだ、奥深さを探ってみたい気持ちでいっぱいです。

つづく

※この体験記は、あくまでも著者個人の感想です。また、9月のワークショップイベントとは直接関係のないものです。

ヨガ・座禅・精進料理のコラボワークショップは、こちらです→ (ただいま満席をいただいております。キャンセル待ちをご希望の方は、お問い合わせください。)

お寺でヨガ・座禅・精進料理ワークショップ - kyototravelagency

ワークショップの開催場所である、東福寺塔頭勝林寺様のブログはこちら→坐禅+ヨガ+精進料理教室 | 和尚の日記 – 毘沙門堂 勝林寺

初心者の方でも安心して参加できる坐禅

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貸し切りの空間でワークショップ

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精進料理も、自らの手で作って、ランチにお召し上がりいただきます

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*1:平井正修氏 著書「心がみるみる晴れる 坐禅のすすめ」幻冬舎 より

*2:同上