バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

バレエヨガインストラクター三科絵理

バレエ-歴史

ニジンスキーの生涯についてクラブハウスで話しました!

ワツラフ・フォミッチ・ニジンスキー(1890年3月12日〜1950年4月8日)はバレエ・リュスの歴史で「伝説のダンサー」として語り継がれています。 バレエをやっていると、どこかでニジンスキーの名前を聞くことがあるかと思いますが、「どんな人だったのか」に…

クラブハウス「バレエ・リュスに思いをはせる」皆でトークしました!

今週のクラブハウスでは「バレエ・リュス」に思いをはせる というテーマで皆さんとお話をしました! Karsavina and Nijinsky, 1911 バレエ・リュス時代の代表作「薔薇の精」未だによく上演されており、私も大好きな作品です。 セルゲイ・ディアギレフという…

クラブハウス Art&Ballet とベル・エポックの時代について

昨日のクラブハウスでは、Art&Ballet とベル・エポックの時代について皆さんとお話ししました! 私が創作のインスピレーションにしてきたArt&Balletシリーズに登場する画家たちが、ベル・エポック(1900年前半のパリを中心に文化が花開いた時代)の人物が多…

1920年代風の動くアヴァンギャルド「青列車」パリ・オペラ座DVD

青列車のバレエをDVDで見た感想をご紹介します。※前のブログの続きです。ガブリエル・シャネルがデザインしたバレエ作品とその背景 - バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ 青列車とは、ジャン・コクトー台本、舞台緞帳パブロ・ピカソ、ガブリエル・…

ベル・エポックにタイムスリップできる映画「ディリリとパリの時間旅行 Dilili à Paris」

シャネルとバレエ・リュスに関連して思い出した映画があります。 「ディリリとパリの時間旅行 」(Dilili à Paris)というアニメーション映画です。 子供向けの映画とも言われるのですが、文化や歴史のことも深く考慮してていねいに描かれているので、私は大…

ガブリエル・シャネル展(三菱一号館美術館)Gabrielle Chanel Manifeste de Mode

ジュエリーは、人から羨ましがられたり、誰かを驚かせるためのものではありません。あくまで飾りであり、楽しむためにあるのです。(ガブリエル・シャネル) ガブリエル・シャネル展が東京有楽町の三菱一号館美術館にて開催されています。(6/18から9/25まで…

ガブリエル・シャネルがデザインしたバレエ作品とその背景

ガブリエル・シャネルがバレエ作品の衣装をデザインしたことがある話は、ご存じでしょうか?オートクチュールとバレエ。どちらもパリの夢が広がる世界ですね。実はシャネルはデザイナーとしてだけでなく、パトロンとしても支援をしていました。 エコール・ド…

昔のバレエチュチュの素材は?

バレエ黎明期のチュチュはどんな素材で作られていたか。 今のような布の加工技術がないころは、木綿が主な素材であったようです。 さまざまな高価な布地は貴族たちに使われたのかもしれませんが、バレエに用いるには高いこともあったのではないでしょうか。 …

#6ロシア最古の舞踊学校とアンナ女帝。ワガノワの前身 1738年(バレエと世界史6)

バレエの歴史の続きです。前回は#5 バレエがフランスからロシアへ渡った〜1673年皇帝アレクセイ・ミハイロヴィチ(バレエと世界史5) - バレエヨガインストラクター三科絵理のブログを紹介しました。 今回は、ロシアにまだバレエダンサーがいない時代に自国…

会議は踊る、されど進まず。舞踏会は外交の場でもあった

ウィーン会議の風刺画より 「会議は踊る、されど進まず」世界史で覚えた方も多いことでしょう。1814-1815年のウィーン会議。 「踊るってどういうこと?」と現代では思ってしまいますが、実際外交の一環に舞踏会が催され、そちらの方が盛り上がりなかなか会議…

劇場の歴史 ロシアの農奴劇場が民衆の心をつかんだ

農奴女優プラスコヴィア・ジェムチュゴワ https://jp.sputniknews.com/amp/russia/201712034340992/ バレエはイタリア宮廷舞踊から起こり、フランスで王侯貴族たちの趣味娯楽として発展し、ロシアで黄金時代を迎えたという話をご紹介してきました。 当時のロ…

アートやバレエに対する検閲の例

https://www.facebook.com/312086792933474/posts/491764931632325 バレエやアート、文学などのあらゆる芸術分野において、国家の文化政策と検閲のバランスというのはその時代のアーティストたちに与えるインパクトが大きいなぁとしみじみ思います。 上の2枚…

ピアノが生まれる前、バレエはヴァイオリン伴奏でレッスンしていた

今でこそ当たり前となったピアノによるバレエレッスンの伴奏ですが、その歴史はまだ100年ほど。ピアノがレッスン伴奏の楽器として台頭する前は、バレエレッスンはヴァイオリンによって伴奏されていました。その歴史は17世紀初頭まで遡り、名ダンサーと…

#5 バレエがフランスからロシアへ渡った〜1673年皇帝アレクセイ・ミハイロヴィチ(バレエと世界史5)

バレエの歴史の続きです。前回の記事では、フランスで初めてバレエが上演された時代の話を紹介しました。 今回は、バレエのもう一つの聖地とも言えるロシアの国で、初めてバレエが上演された時代の話です。 1673年ロシアで初めてバレエが上演される アレクセ…

#4 《ポーランド使節のためのバレエ》から《王妃のバレエ・コミック》への進化 カトリーヌ・ド・メディシス

#1 ではカトリーヌ・ド・メディシスが《王妃のバレエ・コミック》という記録に残る最古のバレエを催したことを紹介しました。 実際、バレエの起源をどう定義するかは、舞踊や見世物が様々な要素を混在させていたり、バレエの定義をどう定めるかは専門家によ…

#3 ルイ14世の治世の時代背景 〜重商主義、ヴェルサイユ宮殿、科学アカデミー〜(バレエと世界史3)

前回は、ルイ14世の時代にバレエがフランス国王自ら踊り、バレエが栄えていくためのオペラ座やバレエ学校の基礎がつくられた話を紹介しました。 今回は、ルイ14世の時代にフランスはどうして最盛期をむかえ、ヴェルサイユ宮殿が建てられ、絶対王政のもと芸術…

#2 自らバレエを踊った国王ルイ14世 〜17世紀フランスでのバレエの黎明期〜(バレエと世界史2)

前の記事で、フランスの王妃カトリーヌ・ド・メディシスが最古のバレエを開催した記録が存在している(【王妃のバレエコミック》)という話を取り上げました。そのあと、バレエはどのように発展していったのか。今回はその後のフランス王でバレエを発展させ…

#1 バレエの起源はイタリア、のちフランスへ。〜最古のバレエ「王妃のバレエコミック」カトリーヌ・ド・メディシス (バレエと世界史1)

バレエの起源は、イタリアの宮廷舞踊にあるというのがよく言われる通説になっています。今の時代にバレエで有名な国と言ったら、ロシア、フランス、イギリス、アメリカなども思い浮かびやすいので、起源がイタリアというのは意外に思う方もおられるかもしれ…

若き日のプティパが出会ったヨーロッパの皇帝皇后陛下とのエピソード。〜民族を超えて芸術が人の心を通わせる〜

マリウス・プティパは、現在のクラシックバレエの名作を数々振り付けて成功へと導いた伝説の振付家です。眠れる森の美女、ラ・バヤデール、白鳥の湖などで有名です。(白鳥の湖は初演は違う振付家であったのを蘇演して好評を博しました。)プティパは「マリ…