バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

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【姿勢を学ぶ】骨盤(寛骨・仙骨・尾椎)の構造・形を知る

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「骨盤」とは誰もが知っている体のパーツですが、「どんな骨が組み合わさっているか?」を具体的にイメージできますか。

きっと、部分的には知っているけれどあまりよくわからないという方がほとんどだと思います。

そこで、骨盤の構造を見てみましょう。

骨盤=寛骨・仙骨・尾椎

いわゆる「骨盤」とは、主にこの3つの骨がつながってできています。

  1. 寛骨

  2. 仙骨

  3. 尾椎

  4. 第5腰椎(背骨のうちで、腰椎の一番下の骨。専門書によって、骨盤に含まないこともあります)

この写真は、骨盤をちょうど上から見ています。

ちなみに、この骨格模型は男性です。女性でしたら、もう少し中心の空洞が広くなりますが、基本的な構造は同じです。

よく私のレッスンでは、骨盤を「お椀」にたとえて説明しています。

寛骨が大きな器のように丸く広がっていて、まさにお椀のような形をしています。この中に、大事な内臓が包まれているのです。特に、女性がお腹で赤ちゃんを育てるのは、この頑丈な骨盤の中ということになります。

では、具体的に骨盤の形を観察してみましょう。

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女性の方はよく「仙骨」の名前を知っている人が多いと思いますが、腰椎のすぐ下につながっています。

その両サイドに、寛骨という大きな骨があります。寛骨を横から見ると、こうなります。(椅子に座っているイメージ)

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ちょうど座面に突き刺さっているような形をしているのが「坐骨結節」いわゆる「坐骨」です。坐骨とは、寛骨の一部です。座るとゴリゴリっと当たる部分ですね。

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寛骨は腸骨・坐骨・恥骨が大人になって結合した骨

大人は「寛骨」という1つの骨になっていますが、子どものうちは、3つの骨に分かれています。

  1. 腸骨

  2. 坐骨

  3. 恥骨

10代後半になってこれら3つの骨が結合して、「寛骨」という一つの大きな骨になります。

では、こちらの写真に戻ります。

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仙腸関節

仙骨と寛骨の間には、「仙腸関節」があります。ごくわずかにしか動かない関節ですが、体の要になる大事な関節です。よく”骨盤が歪む”といった表現を散見しますが、骨盤自体の関節がずれるというよりも、周辺の筋力のバランス・柔軟性のひずみであることがほとんどです。

骨盤の傾きをチェックするときのポイント

前回の記事で骨盤の傾きについての説明を書きましたが、その時に登場した「上前腸骨棘」と「恥骨結合」の位置も見ておきましょう。

「上前腸骨棘」はわかりにくいと思いますが、寛骨の丸い輪郭を手でたどって行くと、少し形が変わります。

骨盤の傾きを整えて姿勢をチェックする際に、体を横から見て「上前腸骨棘」と「恥骨」の2つが縦に並ぶと、理想的な姿勢になります。(下の画像を参照)

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骨盤と股関節

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骨盤のすぐ外側には「股関節」があり、大腿骨がジョイントしています。

股関節は、体の表面よりもやや内側に位置していて、多くの筋肉や靭帯などで覆われているので、股関節自体をはっきり触ることは難しいです。

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大転子の位置を探してみよう

その代わりに「大転子」は手で触りやすいので見つけやすいです。太ももの外側をたどっていって、体を傾けると横にポコッと出てきます。大転子を股関節と勘違いする人がいますが、これは大腿骨(太ももの骨)の一部になります。股関節はそこから奥にあります。

今回はここまで。難しい名前が並んでしまいましたが、覚える必要はありません。骨の形をビジュアルでイメージしていただければ幸いです。

骨の構造については、また順に紹介していきます。

次回のレッスン予定:

ストレッチ入門講座 4月16日(土)

http://blog.coruri.info/entry/stretch_lesson/20160416

バレエヨガビューティーレッスン 4月29日(祝)

http://blog.coruri.info/entry/ballet_yoga_beauty_lesson/20160429