“今生きていることが、100年先につながっていく。”
未来を見据えるって、言葉でいうのは簡単だけど、具体的に考えるのは難しい。
毎日、時事刻々と物事はうつろいでいくし、いつどんなビッグニュースが起こるかだってわからない。 流行や興味・関心だって、気まぐれに変わっていく。
それでも、100年先を、想う。
たぶん自分はもうこの世にいないだろう、いまの子どもたちやその子どもたちが生きる世界。
クラシックバレエの価値も、ヨガの価値も、先々に受け継がれていくんだろうなと信じて願っているから。
長い歴史を経てもたくさんの人が「良いな」「美しいな」と本当に心の底から感じたから、現在も、なくならずに受け継がれてきた。
それが、わたしにとっては、とてつもないロマンのようなものを感じさせる。
バレエの歴史はざっくり約400年。 もちろん有り様は変遷してきたけれど、 「400年」経っても変わらない価値って、すごいことだなって… しみじみするのです。
もちろん他に長い歴史をもつ文化もたくさんあるし、年数の長さがすべてではないけれど、でもその重みを改めて想像すると、言葉を失うくらいにひたってしまう。
言葉の通じない国々同士でも、クラシックバレエの言語は伝わる。
それは、国境を越えて同じ文化を生きているから。
長い目で見て飽きたり面白くなかったり、ブームで終わればそれまでの文化もたくさんある中で、世界中でこれだけ残されてきたのは、やっぱり意味がある。
人類があらゆる文化圏に住んでいようとも、普遍的に感じる「美しさ」。
美しさを脳で感じる快感。
それは考えるよりも早い、電気信号に近いもの。
正解はひとつではないだろうし、地球の歴史丸ごと俯瞰するなんて神のみぞ知る領域なのだけれど…
きっと、クラシックバレエもどこかで本質をとらえているんだろう。
そんなロマンが探究心を駆り立ててくれるのです。