前の記事でバレエの足のポジション1番〜5番までの解説をしてきました。
今回は足のポジションに関連して、息抜きネタに、ある映像をご紹介します。
バレエというと、動きの形、ポーズの形、衣装、シューズ、レオタードなど、現在のバレエでは当たり前になっている様式がたくさんあります。
でも実は、歴史とともに、衣装、レオタード、靴など身につけるものから、足のポジション、動きの型・ポーズなども変化してきました。
宮廷でバレエが生まれた頃の様子 wikipedia
現在に慣れ親しんでいると、昔から何でも当たり前にあったのかな?と思いがちですよね。
バレエは時代とともに変遷してきたのです。
こちらは、足のポジションの変化が解説されている英国ロイヤルオペラハウスの映像資料です。
英国ロイヤルオペラハウス YouTubeより
(1分50秒くらいから、足のポジションの話になります。こちらのリンクからクリックすると、その解説パートから再生できます。)
足の1番ポジションは、現在では、横にまっすぐ開くことが当たり前になっています。
バレエの起源である、宮廷バレエが行われていた時代(バロックの時代)は、足はもっと狭い角度で開き、シューズもヒールのある靴を履いていました。今よりも、自然な立ち方ですね。こうした靴ですので足が動かせる範囲も限られていたのでしょう。
後の時代になって、革や布でできた柔らかいバレエシューズができたり、つま先立ちするためのトウシューズが生まれ、動きの形も変わってきたのです。
また、アラベスクの角度の変化についても、紹介されています。
アラベスクは足を高く上げるポーズです。
バロックの時代は低めに45度。長いスカートで、衣装も重たかったことが想像されます。
徐々に90度、現代では動きの自由度が広がったために180度開くことも。
個人的な憶測ですが、物が豊かになり、先進国では食べ物も不自由なく手にはいるような時代となり、体そのものが丈夫になったことも大きい理由なのではないかと思います。
歴史の変化とともに見るバレエの動き、興味深いですよね。もっと調べていきたいです。