好きなことを仕事にする。
好きなことから起業する。
そんな想いを持っている方々はバレエ界以外にも、いろんなビジネスの世界で出会います。
思えば、私が初めて、好きなことを仕事にしたいなぁと思ったのは、6歳くらいでこの本を買ってもらったときでした。
この本を開くと、なんだか魔法のように、バレエに憧れていた子供時代がよみがえってくる。
自分のことなんだけど、なんだか恥ずかしいような、でも我が子のように愛おしいような気にもなります^^
子ども向けにバレエの歴史や作品紹介、踊りの基本などが網羅された、今思えばすばらしい一冊です。
今は、子ども向けのバレエ雑誌もあったり、本が充実していますが、昔は専門書があったものの、わかりやすい書籍や雑誌も少なかったのです。
1979年初版で、今では入手困難なようで、実家の本棚から持ってきました。
この本を買ってもらったのは、母と祖母と出かけた池袋のとある本屋さんにて。
たしか、バレエを始めてから数年した6歳くらいだったかと思います。まだ漢字が読めないくらいでした。
イラストと写真いっぱいで、
漢字の多い文章は理解できなくても、
イメージがどんどんふくらんで、
すぐに踊りのページを開いて、見よう見まねしていました。
祖父母の家の畳の上で、靴下を履いたまま、足を伸ばしたり回ったりポーズをとったり。
へとへとになるまで夢中になったことを思い出します。
まだバレエ教室の先生に習っていない、上のクラスのお姉さんたちがやっていることって、憧れるのですよね。
だから、自分も早くやってみたくて、名前も自然にどんどん覚えて読み込んでいました。
バレエ教室のレッスンでも実際に出てくたときには、「あ〜!あの本にあったコレだ〜!」とひとりワクワクしていました。
とっても懐かしい…♡
こんな子どもでした。
そこで、「好きなことを仕事にする」というフレーズをいろんな起業ブームなどで見聞きする最近、
私にとっての原点となった1ページを思い出しました。
まだ6歳くらいの子どもだったわたしに、
好きなことを仕事にすることの憧れをもたせてくれた
森下洋子さんの言葉です。
人の一生で幸せとはなんでしょう。
それは、好きなことを毎日自由にできる職業を持つことでしょう。
わたしは、子どものときからバレエが好きでした。
そして、毎日、毎日バレエを踊れる今の自分が本当に幸せなんだな!と思っています。
・・・
みなさんも勇気をもって自分の好きなことをやってください。
バレエは、一生をかけて取り組んでも
決してくいのないすばらしい芸術なのです。
そして、世界じゅうの人びとに
よろこびをプレゼントできる芸術なのです。
好きなことを職業にする。
子どもながらにも、それをはっきりとイメージしたのはこの1ページがあってからでした。
3歳からバレエを始めていたものの、踊るのは楽しいな〜と思っていましたが、
バレエを仕事にできるということがわかっていなかったのです。(幼児ですからね)
将来の夢は「お花やさん」「ケーキ屋さん」とかてきとうに言っていたくらいでした(笑)
バレエは将来の職業にできるものなんだ!と認識して、憧れを持ったのが、この本でした。
このページをいま改めて開くと、
子どもの頃に描いていた夢を自分なりの形で実現させている現在の状況に、
本当に実現させてきたな〜という想いと、
支えてくれた両親、先生方、仲間みんなに、感謝で胸がいっぱいになります。
こうして大人になったいま、
レッスンを提供したり情報発信することも自由にできるようになりました。
バレエを通して、もっともっとたくさんのよろこびを分かち合っていきたいです。