「バレエを上手になりたい」という方は、頑張り屋さんな人が多いです。
「こんなに努力しているけれど、上達できるかなぁ」と悩むことも、時にはあるかもしれませんね。
人間の才能や能力とは、生まれ持ったものなのか?努力で伸ばせるのならば、どのようにして伸ばすことができるのか?
そういった、人類がいつの時代も悩み続けてきた才能・能力を発揮するためのコツについて、アカデミックで科学的にわかりやすく説明されたこの本をご存知でしょうか?
才能を伸ばすには、「やり抜く力」が重要である、というテーマで詳しく説明されています。
まさにいま読んでいた真っ最中です。中でも、人が能力を伸ばすために練習するときに大事な3つのポイントが興味深かったので早速紹介します。
認知心理学者のアンダース・エリクソンという研究者が、世界中で活躍するエキスパート(たとえばオリンピック選手、プリマバレリーナ、ピアニスト、医者、など)の人々がどうやってその専門を習得したかを研究してきたそう。
彼らに共通していることは何か?
もちろん、習得までに努力した「時間」は、何千時間にもおよびます。「一万時間の法則」という有名なフレーズもありますね。
しかしながら、練習法のやり方にも大きな共通点が見つかったのだそうです。
それは、やみくもに練習するのではなく、「意図的に練習すること」。
つまり時間だけでなく、質も大事だということです。
その練習法には、この3つの流れがポイント。
エキスパートたちの練習法「意図的な練習」
1. ある一点に的を絞って、ストレッチ目標(高めの目標)を設定する。
2. しっかりと集中して、努力を惜しまずに、ストレッチ目標の達成を目指す。
3. 改善すべき点がわかったあとは、うまくできるまで何度でも繰り返し練習する。
得意なことだけでなく、苦手なことも具体的に意識して克服したり、一人でも黙々と集中できたり、できないことをできるようになるまで繰り返す。
世界中で活躍するエキスパートたちの練習法には、みんなにこうした共通点があったのだそうです。
一見、よく言われていることじゃないか〜とも思うかもしれませんが、これを実際に行動できるということが重要なのですよね。
この原則は、あらゆる分野であてはまることだと、本で強調されています。
実際に、大人になってバレエを学んでいくバレエ美人塾レッスンでも、あてはまります。
踊りの課題曲を設定して、一人一人取り組んでいきますが、「できること」と「できないこと」が明確になり、その人の課題が浮かびあがっていきます。
それができるようになるまでの練習する姿勢は、まさに同じです。
しかも、初心者の練習法には、「楽しむ」という気持ちを忘れないことー とも強調されています。
「やり抜く力」
長い本ですが詳しくまとめられています。気になったらぜひ読んでみてくださいね。