個人レッスンでは、お一人ずつの上達具合がとてもよく分かります。
当たり前のことなんですが、でもそれが本当に通常の集合レッスンでは実現できないくらいのスピードで進んでいきます。
ですので、インストラクターとしても非常にやりがいを感じています。
大人でバレエを始めた方は、多くが月に数回のレッスンを受講するケースが多いです。週に2〜3回などと通える方は少ないので、1〜2週間以上と間があいてしまうと、かなり忘れてしまいますね。
しかも、正しい形が分からないと、せっかくの機会でも分からず仕舞いになってしまうこともしばしば。
バレエ美人塾グループレッスンでも、「粘土細工のように」(前の記事参照)、できる限り修正を入れていますが、
個人レッスンでは、レッスンの開始から終わりまで、理解を正しい形に修正し続けていきます。
なので、上達スピードが早いのは、当然のことでもあるのです。
運動スキルを身につけるには、まず動き方を頭で理解することが必要なことが多いです。
正しく理解した後で、あとは筋肉の動かし方を体で覚えていくしかありません。
その時に大切なのが、「即時フィードバック」です。
即時フィードバックとは、教育工学の用語で、学習者が動きをした直後に指導者が反応してフィードバックを返すことを言います。
動きの瞬間・直後に指示をもらうと、すぐに修正できることってありますよね?
例えば、自動車の運転免許を取るときにも、助手席の教官が隣で「もっと寄って」「止まって」などとすぐに言ってくれるから、運転に必要な操作を理解しやすいですよね。
でも、3日経過してから「あの瞬間のコレ、もっと〜だよ」と言われても、ピンと来ませんよね(笑)。
どんなふうに動いていたかも忘れてしまっているので、修正の仕方が学習者には分からないからです。
修正をするということは、元の形があって、そこからどのように変えるか?があってこそ、修正ができるのです。
細かいBefore & After を繰り返す作業でもあります。
個人レッスンは、即時フィードバックを常に受け続けることができます。ストレッチから、プリエ、ポールドブラ、タンデュ、ジュッテ、ロンデジャンブアテール、ルルベ、などのすべての動きを確認できるからです。
バレエのプライベートコースをスタートして、集合レッスンではありえないような上達スピードが無理なく実現できているのも、即時フィードバックがレッスン中ずっと得られて、各自が自主的に課題を意識して取り組んでいるから。
読者のみなさんも、もし集合型レッスンの場で練習をしている方は、先生が他の人へのフィードバックしている内容を聞いて、自分にもどんどん吸収していってくださいね。^ ^