「えっ、チュチュを着るんですか?」
個人レッスンにいらした女性へ、クラシックバレエの演目を踊る際は、チュチュスカートをお貸しして踊っていただいています。
たいてい、そういうときは、誰もが人生で初めてチュチュを着る瞬間。
(初心者〜数年のバレエ歴の方々ですので)
するとみなさん、「私がこんな風になる日が来るとは思わなかった!」とおっしゃいます。
バレエを数年習っているような大人バレリーナさんでさえも、発表会などの舞台に出なければ、そうした機会はありませんからね。
無理にではないですが、みなさん率先して着てくださいます。
クラシックチュチュだと、丈は短めで上に持ち上がるので、
「わぁ〜、こんな感じなんだ!」と感激されたり
「恥ずかしいけど、気持ちが上がりますね!」とおっしゃったり。
そして、いざ演目を踊っていきます。
なぜこうしたことをしているか。
踊ることを楽しんでほしいというのはもちろんのこと、
上達するのも早まるから。
踊るということが、受講生本人にとって、“自分ごと”になるのです。
「〇〇の演目を踊れたらステキだな〜」という憧れの気持ちが、
「ここで今私が踊るんだ!踊り切らなくちゃ!」という気持ちに切り替わるのです。
形から入るというのは、きっとみなさんのモチベーションがグンと高まりますし、やっぱり楽しい。
でもそれだけでなく、チュチュを着るというのは、レオタードよりも気を遣わなくてはなりません。
スカートに触らないようにしなくてはならないし、
チュチュを着ることでボディの角度をしっかりつけないと幼稚に見えてしまいます。
また、体のシルエットがスカートの広がりも含めると変わりますので、ポージングはどんな風に見せたいのか?も考えなくてはなりません。
バレエの衣装はショーウィンドウのマネキンに着せるためではなく、アスリート並みに跳んだり回転したり動き回る人間が着るもの。
チュチュを着て踊るとはどういうことか?を肌で体感するから、上達が早まるのを一人ずつの結果から見てきました。
あの音楽で踊ってみたいな〜というフワフワしたイメージだったのが、
「私が踊るんだ!自分で踊り切るしかないんだ!」と、自覚がぐっと入り、隣で見ていて伝わってきます。
フワフワとした憧れ→自分ごと
さぁ、突き抜けていきましょう。
p.s. 実際にプライベートコースに進まれる場合は、お一人の3サイズに合わせた練習用チュチュを用意します。「サイズが心配」という方も、衣装メーカーさんのサポートでしっかり合わせますので、安心してくださいね。