バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

バレエヨガインストラクター三科絵理

質問「バレエ教室で椅子に乗せた開脚をするのですが、やり方が心配です」

バレエレッスンを受けている方は、「このストレッチは無理すぎないかな?」「でも黙ってやるしかないな」と悩んだことはありませんか。

バレエを幼少から続けている高校生の方から、こんなご質問をいただきました。

開脚ストレッチの方法についてのお悩みです。

(お名前はふせて、一部を紹介させて頂きます。)

教室では、前後開脚をするときに、片足を椅子の上にのせます。
床の上で頑張って180度開ける程度なのに、椅子の上に足を置くと更にバランスを取るのが難しくなり、上手く体をコントロールできません。
先生は上から前足に座ってくるのですが、骨盤が少しずれていたり背中を真っ直ぐに保てなかったりするので、床で180度しっかり開けるようにしてからの方がいいんじゃないかと最近感じています。
先生は本当に厳しくて怖いので、例えやり方が間違っていても私は何も言えないのですが…
やっぱり椅子に乗せるのは床で開脚できてからのほうがいいですか??

ご質問ありがとうございます。

きっと、いつも厳しいご指導を受けていらっしゃるのですね。大好きなことに打ち込んでいらっしゃることが伝わってきます。

開脚のストレッチですが、ご指導のあり方にもいろいろあるので、これだけでは判断できないのですが、無理がかかっていらっしゃるかもしれませんね。

床でも「なんとか開脚できる」状態と、「180度を余裕でできる状態」というのは、けっこう違います。

なので、床でもなんとかできるくらい、というのであれば、たしかに椅子で角度をつけるのは負担が大きいかもしれません。

あなたを思っての先生のお考えもあるでしょうし、ご指導を受けられている立場としては複雑な思いもあることとお察しします。

ただ、いずれにしても、体の違和感については、ご本人にしかわかりません。

ヨガでも、「鋭い痛み」「違和感のある痛み」「呼吸が止まってしまいそうな強い痛み」については、怪我をする可能性があるので、やわらげるか避けるようにしようというガイドラインがあります。

バレエの世界だと、ダンサーの育成のために、厳しい指導が行われることもあるので、あなたが実践しているように、できるだけ指導してくれる先生のことを理解したり、素直に実践することはとても大切な姿勢です。

あまりにもひどくなるようであれば、先生にご相談することも、ダンサーには大切なスキルだと、私は思います。

お教室や先生方の考え方というのもいろいろですが《言われたことをやる》だけでなく、《自分で考えて判断する》《伝えなければいけないことはきちんと伝える》といったコミュニケーション能力も、ダンサーには大切なスキルです。

私自身もハムストリングスを伸ばしすぎて痛めたときには、2ヶ月くらい脚が前に上がりませんでした。しかもバレエを踊っていると開脚はつねにあるので、癖になってしまい(足首の捻挫も癖になってしまいやすいように)同じところを何度か痛めました。(前後開脚のポーズではありません)

いずれにしても、体にはどうぞ気をつけてくださいね。

これからも健やかに楽しくバレエを続けられることを願って、応援しています!