これは、何だかわかりますか?乗鞍の森に生息する白い植物です。
みなさんは、白い植物ってみたことがありますか?私は今までありませんでした。
植物って、ふつうは緑色…と思ってしまうものですが、これは「銀竜草(ギンリョウソウと読む)」という白い不思議な草。
ヨガ・リトリートを終えた日、みんなで乗鞍のことをいろいろ話していると、ひょんなことから「梅雨の今なら珍しい白い草が原生林のエリアで見られる」と女将さんから聞きました。
見たことが無く、ちょうど居合わせたみんなで、さくっと散策してみることにしたのです。
場所は、休暇村の前の道路沿いから入れる「原生林の小径(こみち)」。
この看板が入り口。散策できる道ができていたので、みんなで歩き始めました。
「小径を入ると、はじめにトトロに出てきそうな大きな木があります」と女将さんが言っていました。これだ!
「原生林の小径」という名前の通り、ほとんど元の自然のまま残っている原生林のエリアなんだそうです。
観光センターや一の瀬園地の周辺は道路が舗装されていますが、この中はまた別世界のようでした。
木々が生まれては倒れて新しい命が再生していく。森の生命の循環を目の当たりに…
歩き始めてほどなくして、探していた銀竜草を発見!白いけれど、どこか透き通ってもいて、銀色というのがしっくりきます。
そして、形がにょきにょき生えているものほど、なんだか竜に見えてくるのです。
銀竜草の別名は、「ユウレイタケ」というんだそう。時期が過ぎていくと、白色が黒っぽくなっていくんだそう。見頃はギリギリ間に合ったようです。花が咲いている状態なのだそう。
見れば見る程、不思議です。「もののけ姫」のような世界…
木の根っこも同じ形が二つとしてないくらい、どれも個性的に生きていました。
森の奥の奥まで来てしまったような。
こんなにも深い緑を見たことがあったかな…
銀竜草はあちこちにたくさんいました。
ほら、緑の絨毯の中にひっそりと佇む竜のように見えてきませんか。大きさは全体の高さで5センチくらいのものが多かったかな。とても小さいです。
まだまだ知らないことがたくさんあるなぁ、と思いながら。
森に吸い込まれそう。
あっという間に、散策道に行き当たりました。左に進めば、休暇村の施設に戻れます。
原生林の土は、とてもふかふかでした。
すべてを包み込むような、「母なる大地」という言葉を体現するかのような柔らかさ。
森は足を踏み入れるほどに自分よりもずっと大きな存在で、奥深い世界をほんの少しだけのぞかせてもらったような気分になりました。この道に入って、少しほっとした気持ちもありながら、異世界から戻っていくようでした。
ヨガ・リトリートを開催している乗鞍には素晴らしい自然環境が残っています。
地元で自然と共生するみなさんから少しずつ教わりながら、ブログを読んでくださっているみなさんへも神秘的な森の世界をシェアしていきたいと思います。
このときの歩いた時のビデオ、Facebookでシェアしていますのでよかったら見てみてください!ラフな記録ですが^^
7月8日〜9日に開催したヨガ・リトリート in 乗鞍のレポートもぜひご覧くださいね。
http://blog.coruri.info/entry/yogaretreatinnorikura/2017070809