バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

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お互いの良いところを見つけるのが上手な人になろう

今日はチュチュレッスンで、ドン・キホーテよりキトリのヴァリエーションでした!

こういう日は頭飾りを全員分持っていき、自分のウェア、チュチュボン、カメラ機材など大荷物になって、トコトコと出かけていきます。

詳しいレポートはまた後で書きますが、日頃よく感じるのが、仲間同志でお互いに良いところを積極的に見つけてあげて、本人に教えてあげることがその人への「最高のギフト」になるということです。

  • 褒められて嬉しい気持ちになる

  • 褒められたことで改善できたことを強く記憶できる

  • あら探しよりも、長所を伸ばすための視点が生まれる

私は一般的な先生方よりも褒める機会が多いようですし、実際に自分でも教育工学的な観点からも、良いところをちゃんと指摘するように心がけています。合理的に、人間らしく、裏表ない心のコミュニケーションをとるためです。

それは決して不必要に褒めているのではなく、事実としてご本人に認識してもらい、長所になりうるのであればどんどん伸ばしていただきたいからです。

なぜ一般的に日本のバレエ界で褒めるということがあまりしにくい環境になっているかというと、日本人の謙虚を美徳とする精神構造にあると思います。

また、褒めすぎると生徒が調子に乗ってかえって油断したり失敗するのを防ぎたいという指導者目線での親心のような感情もありえます。特に成長期の子供に対しては慎重になる先生が多いことを私も知っています。

その上で、なぜ褒め合うことを大切にしたいかというと、謙遜しすぎる生徒さんが多過ぎて、レッスンにも過度な心のブレーキがかかりやすいため、ブロックを外したいからです。

大人の女性が子供たちと大きく違うのは、周りの空気を読み過ぎてしまうことです。もちろん、マナーを守ったり集団行動するためには必要なことです。でも、あまりにも「自分が人からどう見られているか」を気にしてしまうとバレエを踊れなくなってしまうはずです。

私のレッスンでは、大前提として、チャレンジする勇気を出し続けられる環境であることをつねに心がけています。

一人一人がチャレンジできるためには、安心感と信頼関係が必要です。

誰かがチャレンジしたら、見届けてあげる先生や仲間がいると感じることで、人は自然とパフォーマンスを高めやすくなります。

実際に心理学の実験でも、クラスの中のひとりの生徒が先生によく見てもらっている(可愛がってもらっている)と感じることで、自然と成績が伸びるという話は有名です。

私としては、誰かひとりではなく、レッスン全体のレベルを無理なく自然に引き上げるようにするためにも、みなさん自身が伸び代をどんどん伸ばせる環境にし続けたいわけです。

そこで、グループに分けて相手グループの待ち時間を見届けてあげたり、ペアになって動画を撮ってあげたりするときに、良いところをみなさん自身からもお互いに伝えてあげてほしいなぁと思います。上手い言葉で言ってあげようとか思わずに、素直に良いなぁと思ったことをただ伝えれば十分です。

バレエのレッスンというのは、濃密な非言語コミュニケーションを先生ー生徒間、生徒ー生徒間で行っています。

非言語コミュニケーションというのは、外見、表情、身につけている服、振る舞い、身振り手振り、人が踊っているのを待っているとき、人との距離(パーソナルスペース)などたくさんのことがあります。

私のレッスンではなんとも有り難いことに、みなさん自然にそういうコミュニーケーションを温かく行ってくださっています。

すると、お一人お一人の踊りがすごく良くなっていきます。

普段のバレエ教室で見ているわけでないにしても、レッスンが始まる時の空気感で、みなさんの普段のレッスンの様子はなんとなく想像ができます(バレエ界の人間なので笑)。

おそらく、普段以上に、楽しくイキイキと踊っているんだろうなということがありありと伝わってきます。

そして、その喜びをお隣の人とも分かち合えるとさらに嬉しいわけです。

そんな日のレッスンでは、褒めてあげたい点がたくさんあります。

私としては、普段のレッスンの様子を推察しながら、「たぶん今の踊りはいつもの120%出せたのだろうな」ということも伝わってきますので、言葉にするようにしています。

褒めるかどうかは性格や指導スタイルにもよるかもしれませんが、あくまで私は合理的に裏表なく素直な気持ちで人と人とが接するようにコミュニケーションをとりたいのと、教育工学的観点からも安心感と信頼を寄せてチャレンジの場に立つみなさんをコーチングしたいのでそうしています。

ぜひ読者のみなさんも、周りの方の踊りを見れることがあったら、またはふと目に入った方の姿に心奪われたら、ぜひ良いところを褒めてあげてください。

子育てでも同じですが、良いところを褒められると、人間はその瞬間をよく記憶します。

良くなった振る舞いの体の記憶をとどめていられれば、また次のときにも「あのとき褒められたことを続けよう」と思い出すことでしょう。

バレエではどうしても否定語が多くなりがちです。でも、否定語だけでしか物事を伝えられないのは、ボキャブラリー不足が問題です。

「〜しない」「〜をやらない」も大切ですが「何をするのか」「何を見せるのか」「何を表現するのか」そうした意識の切り替えにもつながります。

レッスンのレベルは誰か一人ではかるものではなく、共同作業。

そんな環境でポジティブな働きができる人は日常でもイキイキとした存在でいることでしょう。

バレエでも恥ずかしがらずに褒めてあげて、褒められたことは素直に美しく受け取りましょうね。