せっかくのトウシューズを履いているのに、なかなかバーから手を離して踊ることができないとお悩みの方は多いですね。
トウシューズ初心者が脚力をつけるためには、やみくもにポアントを履くだけではなく、バレエシューズの基礎固めが大事です。
そんな人へバレエレッスン以外で特に練習したいエクササイズである、バロネを紹介します。
レッスン以外の時間にも、コツコツと日々決めて家で取り組んでみてください。
解説動画
トウシューズで立ちたい人へ!バロネ(片足バランスの連続)家で出来る練習法
バロネとは
バロネとは、出した足をクペ(クドゥピエ)にする動きのことです。
ここでは、バレエシューズでやります。
連続のバロネをルルベ(つま先立ちのドゥミポアント)で行います。
片足を上げて、クペにおろしながらプリエをして、足を床に落とさないままもう一度上げます。
連続して上げ下げできるよう、バロネを繰り返すことがポイントです。
バロネがおすすめな理由
片足で立ったまま、上げた足を下ろすことができないので、脚力、バランスコントロール、軸、引き上げ、などあらゆるスキルがバランスよく求められる動きです。
適当に足を振り上げて床に落とすようならば誰でもやりやすいですが、バランスを崩すと連続では出来ません。
それだけ続けられる筋力がついているということは、ある程度のバレエの基礎が出来上がってきている目安にもなります。
スタジオで「バロネ連続で出来るか」聞くと?
レッスン中にトウシューズのお悩みを聞くたびに、バレエシューズでバロネがどの程度続けられるか聞くと、一、二回で落ちてしまうというお声が多いです。
トウシューズ以前にバレエシューズで続けられないということは、靴の問題の前に肉体面でまだ伸びしろがあるということです。
ラッキーにもトウシューズに出合うことができた、という方もトウシューズを履ける体の準備ができているかというのが大切です。
「バロネ」という単語を聞くとドキッとしてしまう方も中にはいると思いますが、その苦手な箇所がトウシューズにもそのまま現れてしまうのです。
すぐにできなくても、毎日やってみる!
体が急に激変することを夢見て、何もしないでいては、なかなか変わりません。
私の生徒さんの中には、バロネで数週間ごとに少しずつ脚力がついてくるのを見受けられる方がいました。
「少しずつ脚が強くなってきましたね〜!」と言うと
「歯磨きしながらちょっとでもと思ってやっていました」
とおっしゃっていました。スゴイ!もちろん歯磨きも大切なので、アテールでやっていたそうですが、歯磨きしながらもできる範囲でと取り組んでいらっしゃることが素晴らしいと思いました!
やはり、日々の積み重ねです!
みなさんもマイ・ルールを決めて取り組みましょう。美しいトウシューズの夢のために♪
当然ですが、無理のないようにだけは気をつけてくださいね。膝などの調子が悪いときは負荷が大きいので、自己管理で行ってください。
コツコツみんなで上手になりましょう!