7月初め、劇団四季にて開催されている『パリのアメリカ人』を鑑賞してきました。
なぜ気になったのかというと、ダンスの振付が英国ロイヤルバレエ団『不思議の国のアリス』などで人気を博しているクリストファー・ウィールドン氏による作品だからです!
作品の大部分でもトウシューズを履いています!キャストにはバレエダンサーも割と多い作品。
ロイヤルバレエでの不思議の国のアリスや、冬物語などで好きな振付家さんだからこそ、「ミュージカルだとどうなるのかなぁ?」と見に行きました!
劇団四季の演者さん方も歌ってダンスしてバレエらしい振付が多い中エネルギッシュにこなしていらして素敵でした。
音楽もガーシュインのナンバーがメインで楽しいです。
ついダンスの話ばかりしてしまいますが、特に男性と女性のリフトはかなりバレエ的で、ここまでバレエらしく美しい作品は珍しいと打ち出されていたので演者さん方もイキイキと打ち込まれていらっしゃるのだろうなとどっぷり観させていただきました。逆に言うと、バリバリのクラシックバレエ畑から四季に加わっているメンバーさんがいないと、このキャスティングは難しそうですね。(やはり話題にされていた→劇団四季「パリのアメリカ人」主演にバレエ出身起用 - 芸能 : 日刊スポーツ)
どうやらパンフレットによればクリストファー氏ははじめ乗り気ではなかったそうで(ふだんの土俵と違いますしね)、制作側のメンバーの労力と才能の結集で完成されたようです。さすが、やっぱり楽しい振付でした♪
音楽との調和が軽快で、クラシックの枠にとらわれず、たとえダンス初心者の人でも見ていて愉快になるのが素敵だなぁっていつも思うんです。
ちなみに、前日は英国ロイヤル・オペラハウス シネマライブビューイングで、同じくクリストファー・ウィールドンの Within the golden hourという抽象的なバレエ作品も見てきた余韻が残っていたので、ギャップがすごい!!(その話もまた書きたいですね)バレエの境地にもミュージカルにも対応できる振れ幅が素晴らしい才能だと思います。
ストーリーとしては、1人の女性(バレリーナとして成長していく女の子)をめぐって、3人の男性が恋に落ちてしまう!それぞれの恋模様で笑えたりほろっと切なくなったりする楽しい物語でした。こんなにモテモテになってしまう女の子ってすごい話です(笑)
パリに住む若い男女のそれぞれの生い立ちや、過去からの脱皮、成長、愛と許し、友情にあふれていました。みんなそれぞれの形でハッピーな気分に終わっていくのが気持ちよかったです。
ダンスを見るならば、第2部の方がドラマティックな展開と合わせて盛り上がりをみせます。
劇団四季のパリのアメリカ人は、横浜のKAATSで上演されているようです。気になる方はぜひ♪ ブロードウェイのも見てみたいなぁ。
ミュージカル『パリのアメリカ人』作品紹介 | 劇団四季【公式サイト】
不思議の国のアリス もバレエ初心者の方にも楽しめるおすすめ作品です!
(パリのアメリカ人の主役リズと、アリスのヘアスタイルがなんだか似ているなと思ったのは私だけ…?)