「ヨガで自分自身を整えたい」という、セルフケアのムードが高まることはありませんか。きっと、ヨガやストレッチがお好きな方にとって、「そろそろ立て直さなきゃ」と、なんとなく定期的にやってくる気分だと思います。
そんなときにヨガの哲学からもおすすめしたいのが「心身や身の回りを清潔に整えること」です。
かんたんにいえば、体を清潔にしたり、部屋をきれいにしておくこと。
ヨガの用語では「シャウチャ」と言います。
大まかなイメージとしては、ヨガは心身を健康に保つことを目指すので、衛生的にも清潔さが大事です。
なので古代のヨガの先人たちも、そう考えたのだろうと推察できますよね。
現代でいうなら、お風呂に入ったりシャワーを浴びたり、感染症予防のために手洗いをすることも大切。
そこから派生して、家の中や部屋を片付けたり、掃除をして、空間をきれいに整えることも含まれます。
ゴミだらけの部屋で暮らしていたら衛生的にもよくないですし、換気をとりいれて空気もきれいにしておきたいものです。
さらには、お掃除や物の片付けをして、ほこりをさっぱり取り除いて、快適な空間にいたいものです。
きれいにベッドメイキングされたホテルのお部屋は、快適に過ごせますよね。(冒頭の画像はプチホテルアルムさんです)
同じように、「あなたが毎日心身を置く環境にも清潔さをキープしましょう」というのがヨガの考え方です。
ヨガはポーズや運動のことだけでなく、こういった生活面も含めて考えられているところが「人間のことをより深くとらえているなぁ」と感じて私は好きなところです。
日常生活のあらゆることが私たちの心身をつくっていますからね。
実際に、散らかっている部屋よりも、きれいに整っている方が、気分も良くなります。
あるいは、移動しやすくなったり、仕事や家事がしやすくなり、心がシャキッとすることで体もよく動かしたり、姿勢を整えようとすることもあります。
物理的な肉体の表面をきれいにすることだけでなく、「生活環境の向上を促して、日常生活からよりよい暮らしを導こうとするのがヨガ哲学ならではだなぁ」と私は思っています。
そもそも、筋力がどうこうとか、ストレッチがどうこうという話だけではなく、「生活の仕方から多面的に心身を整える」というアプローチがヨガ的で、対症療法的に陥らないところが興味深いところです。
私も疲れているときや、やる気の出ないときなどは、部屋の片付けから自分自身を整えるように意識しています。
もちろん忙しいとなかなか出来ないこともあります。
それでも仕事机やリビングなどがちょっと片付くだけで、気持ちも落ち着き、クリエイティブな活動にもやる気が起き、結果として運動や1日の行動量が増えるので不思議なものです。
お掃除しながら体を整えているという実感がすぐには無いかもしれませんが、ヨガ哲学もそう考えるのだと思うと、意外な発見があるかもしれません。
ヨガは自分の心と体で実践して、自分自身がヨガの師となるものです。
自分なりのヨガを導いていきましょう。
お掃除もその一つだと、自信を持ってみてください。
みなさんも、ちょっと最近生活リズムを整えたいなぁということがあったら「身の回りの環境からキレイにすること」から、ぜひやってみてくださいね。