英国ロイヤル・オペラ・ハウスでのバレエ鑑賞記3 今回は、プレ・ステージ・ディナー Paul Hamlyn Hall Balconies Restaurantについてです。
ロイヤル・オペラ・ハウスでは、レストランが複数あるのですが、中でもPaul Hamlyn Hall Balconies Restaurant のプレ・ステージ・ディナーでは、本格的な洋食コースをいただき、そのまま客席内のお席に移動してバレエを観て休憩時間もテーブルに戻れるという豪華なレストランなのです。幕間にレストランのお席でディナーの続きができるレストラン、びっくりです!!
先に公演チケットを購入してから、Paul Hamlyn Hall Balconies Restaurant の予約フォームでチケットの所持を確認ができると、その公演で提供されるディナー予約の内容が表示されるようになります。(もしかしたら、マチネ、ソワレの開演時間によってはできない場合もあるのかもしれません。)
予約時点でお料理も選択して細かく決めておきます。オンラインで予約がここまで完結できるように整っているのもさすが。やり方はこのあと詳しく。
バレエ公演を存分に楽しめるように時間設計されて、幕間の休憩時間も利用できるというサービス品質もあって、気になるお値段ですが…。
メニューにもよりますが、プレ・ステージ・ディナーのコース&ドリンクなどを考えると、お一人で1万円くらいの予算をみたほうがよろしいかと思います。(たしか私たちは二人でワインやドリンクもオーダーして2万円少々くらいでした。オーダーを後半で書きますね)
独自のシステムなので、日本でいろいろと調べつつ「どうやって選ぶのかな?」と考えながらなんとか予約完了しておきました。実際に当日はディナーも満席でしたので、計画時点で早めに予約がポイントです。
公式サイトから
プレ・ステージ・ディナー予約の仕方
オンライン(https://www.roh.org.uk/eat-and-drink)でロイヤル・オペラ・ハウスのサイトログインをして購入チケットに該当するプレ・ステージ・ディナーを選択したら、人数と名前を記入します。
そして、一人一人好きなプレートを選びます。
前菜 Starters ・メインディッシュ Main Course・デザート Dessertsなどの流れにそって、選択肢から選びます。カナッペとか、アペリティフなどもっと増やすこともできそうでしたが、私たちはヨーロッパのレストランだと食べきれない可能性も考えてシンプルにしました。
アレルギーやヴェジタリアンにも対応できるような組み合わせになっていて、肉・魚・野菜のみのような組み合わせがありました。さらに、Cheese Platter(チーズ)やドリンクもオプションで追加できますし、これはなしにしても大丈夫でした。
ドリンクは当日でもワインリストなどを持ってきてくれるので頼めると思います。メニューはモダンヨーロピアン料理というスタイルのようで、フレンチぽい感じもありつつ、クリームたっぷりとも限らない、現代風なお料理が多いような気もしました。
そして、スイーツやチーズは食べるタイミングを選ぶことができ、開演前までに済ませるか、1幕の終了後にするか選べるようになっていました。
レストランと座席がどれくらい離れているか検討がつかなかったことと、休憩時間もお化粧室に行ったり内装を見たいなと思ったので、開演前にデザートまで終える予約にしました。(実際、けっこう急ぎ足になると思われます)
実際に行ってみた
午前のバックステージツアー参加を終えて、ホテルに戻って休憩をした私たちは、テイクアウトしたランチを食べました。次のプレ・ステージ・ディナーは17:30から。開演前にコースが始まり、食べ終えたら開演直前の客席に移動して、バレエ鑑賞がスタートします。19:30開演なので22:30ごろに帰るはず。
レストランも余裕をみて行った私たちは早めに到着。それから続々とテーブルが埋まって気付けば満席に。テーブルごとに担当の方がついてくれて、なにか足りないものはありますか?などとまわってくれます。
お洋服ですが、レストランの周りの人の雰囲気もジャケットやワンピースなどで夜の装いのきれいめな方が多いです。男性は仕事帰りなのかスーツの方が圧倒的に多く(しかもみんなかっこよく着こなしている)、今回はレストラン利用もあるので夫はスーツにしておきました。ヨーロッパ圏の貴族階層の雰囲気が残る高級な劇場の雰囲気ですと、特に夜は「日本ではここまでしないなぁ」と思っても、ドレスダウンよりはドレスアップして恥をかかないようにという空気があるので、最低限きちんとしておいた方が無難だと思います。
実際に行ってみて、海外旅行ならばビジネススーツではないにしても、やはりジャケットはあったほうがよろしいと思います。ウェイターさんやスタッフさんも丁寧に接客してくださいます。レストランを出て客席のほうへにいく、カジュアルな感じの方もいるので、TPOにあわせるとよいかもしれませんね。
わたしたちが実際に頼んだメニューはこちら!
Staters
Hildon Sparkling Water 炭酸水と、夫セレクトでシャンパンで乾杯。ヒルドンの炭酸水、実は王室御用達だそうでエリザベス女王の誕生日会に供されたのだとか。とても細かくてきれいな泡でした。
手前が私のサラダ(Roast and raw fennel, clementine, blood orange) 。奥が夫のスープ(Chestnut mushroom and jerusalem artichoke soup)。
フレッシュなオレンジと野菜がさっぱりしていておいしかったです。思ったよりも大きいです。
ちょうど夕暮れの時間で、ヴィクトリア様式のアーチ型の天井から外が見えてとても綺麗!まわりのテーブルもカップルやお友達づれなどが多く、みんなおしゃべりがはずんでいました。うきうきしますものね!
Main Course
メインディッシュが登場。私はラム肉のプレート。(Lamb rump, porcini, cavalo nero)夫はチキンのプレート(Corn-fed chicken breast, chestnuts, salsify,)。ラム肉はお肉でも脂が少なく食べやすかったです。どちらも意外にボリュームがありましたので、日本人の私たちには満足してしまっていました。チーズとか頼まなくて大丈夫だったねぇ、と話しながら。
ウェイターさんも手際良く各テーブルをまわっていて、ていねいに対応しながらも開演時間までにはみんなを送り出さないと…という感じがあるような、テキパキしていた印象でした。
Desserts
そしてデザートへ。それでもまだ開演までは時間があったので、ゆっくりと過ごせました。私は季節のフルーツ(Seasonal fruit plate)。だいぶお腹がいっぱいになりかけていたので果物でちょうどよかった…むしろそれでも残ってしまったと思います。パイナップル、マンゴー、オレンジ、ざくろ、意外と量があると思いませんか?
そして、奥にある夫のデザート、見てください!
なんと、大きいチーズケーキ!(Honeycomb cheesecake)日本で想像するようなかわいらしい小さな感じではなくさすがの存在感。大きなプレートでスプーンもきちんとしたコース用のスプーンなので大きいのですが、それに見劣らない重量感!残念ながら彼は食べきることができませんでした…(笑)ロンドンとパリで出会ったデザートはみんな濃厚でクリーミーで、毎回びっくりしちゃいました。(ウェイターさんに「すみません、お腹がいっぱいで…おいしかったです!」と残して謝りながら。みんな笑ってくれます)
オンラインで予約する時に写真を見ることができないので想像で選ぶしかないのですが、もしもみなさんが行かれるときも、当日の楽しみにして行ってみてくださいね♫
さて、気付けば19:00。劇場はすでに開場した様子。だんだんテーブルを立つ人が増え始めました。デザートまで終えた後、まだ休憩時間までテーブルをリザーブしておけますがどうしますか?と聞かれ、予定通りこれでレストランを終えることにした私たちはお会計をして劇場に移動しました。まだテーブルをとっておく方は、例えばデザートやチーズを次の休憩時間にとっておいて、いただくのでしょうね。
すっかり夜も暗くなり、コントラストがとっても綺麗!午前から来ていたはずなのに、「あぁ、本当にロイヤル・オペラ・ハウスにいるんだなぁ……」と、しみじみ感慨深くなってしまいました。
客席まではレストランから直結のドアで移動できるので、正面入口に戻る必要はありません。
もしも休憩時間も食べるとなると、私たちだったらちょっとあわててしまうかなぁという感じでした。(私は特に食べるペースが遅いので…笑)
とはいえメニューをあらかじめ決めておいてすぐに食べられるようにサービスされるのだと思うので、大丈夫なのだと思います。なによりも特別なお席を味わえます。バレエ公演も3時間くらいと長いですからね。
ほかに「レストランのディナーまでは早めに行く時間がないけれど、ドリンクだけでも気分を味わいたい」というときには、バーもあります。また、もっとカジュアルなメニューのイタリアンレストラン、カフェテリアなどもあります。
日本からロイヤル・オペラ・ハウスに行くのは忘れられない記念となるはず。これから行ってみたいという方は、ぜひいろいろと計画を立てながら満喫してみてくださいね。私もまた行きたいです!
次の記事では、いよいよバレエ公演鑑賞本番!レポートします。
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