バレエを習っていて楽しい時間が過ごせていると、ストレスも忘れて夢中になれますよね。
大人初心者からスタートした方々と話をさせていただくと、バレエの喜びがまず第一に伝わってきます。
しかしながら、バレエに対して落ち込んでしまうこともあるという話が、残念ながらかなり高い確率で浮上します。
せっかくバレエを好きで始めたのに、こんなにがっかりすることもあるんだ…というケースは実際にはよくあることです。
ある生徒さんは私と出会う前に「バレエは好きなのに行くと落ち込む」状態が続いていたとおっしゃっていました。
好きな趣味だからこそよくある核心を言葉にしてくださいました。
「どうしてわたしたちは落ち込んでしまうのでしょうか?」
落ち込むということは、あなたの憧れの大きさを反映しているのです。
真剣だから落ち込むのはポジティブにとらえていいのです。
人は関心のないことには落ち込みません。
大好きなものや美しいものへ近づこうとする憧れが大きいから、落差を大きく感じます。
落ち込むことが悪いのでも反省しなければならないことでもなく、フラットにシンプルな反応なのです。
落ち込んだ感情の中に停滞してしまうと、落ち込んでいる自分に落ち込んでしまいます。
そんなときは、落ち込む感情から脱出するスイッチを押しましょう。
あなたが「落ち込んでいる自分」に気づき、こんなに真剣に向き合おうとしているのだなぁと変換してみてください。
あなたの落ち込みは、バレエのことを大切に思っている大きさの表れなのです。
バレエは世界中で愛される芸術で、人生で一番好きなことにバレエをあげる人も少なくありません。
ここまでバレエが魅力的なのですから、あなたが強く憧れを持つのもおかしくありません。
そして、憧れが強い分、落ち込んだり嫉妬する気持ちも表れやすくなるのです。
それは人間らしい自然な感情でもあります。
でも、それにまどわされて反応しないように心を整えていくことが大事です。
感情は振れ幅の多いジェットコースター。
いっときごとの感情の波にのまれていては、貴重なエネルギーも時間もお金ももったいないのではないでしょうか。
はじめから何でもできる人はいませんし、あなた自身のペースがあります。
落ち込んでいる自分が情けないのではなく、あなたのかけがえのない人生に心から幸せと思えるバレエと出会えたことが奇跡なのです。