芸術のインプットラッシュが続く十一月。
モナコ公国モンテカルロ・バレエ団の「じゃじゃ馬慣らし」(ジャン=クリストフ・マイヨー芸術監督・振付家)を鑑賞。
生で観られて、独特の作風の「文法」のようなものが、ぐんと親しみをもってリアルに感じられました。モードでお洒落で面白くて、予想以上に感情移入でき、持ち帰ったものを大事に大事に消化しています。
その前に時間があったので、国立西洋美術館の常設展内の《版画で「観る」演劇》シェイクスピア、ゲーテの戯曲を描いたドラクロワらのロマン派絵画も観てきました。なんといいタイミングに。
こういう時って不思議ですが、出かける先にぽんぽん宝探しのヒントを見つけ、運がいいなと思います。
シェイクスピア、ショパン、ドラクロワ…は、わたしの今の巨塔。
個性的な花々を見つめながら、私のフィルターを通した感受性の花器にどう生けようか、じっくり向き合っています。
ノートを広げて、まだ頭で形にならない潜在意識をペンに委ねて走らせながら、イヤホンを聴きながら、本をめくりながら、インスピレーションの波動をキャッチ。するすると、ほどけてはつながっていく。
創作は気づくともう夕暮れ。こんな時間もまた有難いこと。