- バレエのレッスンで気持ちが明るくなれていますか?
- 「わたし=ダメ」ではない
- 「わたし」と拡大するのは一般化してしまっている
- 先生に謝りたくなる・申し訳なくなる心理とは?
- 先生よりもまず自分を許そう
- 動画にしてみて
バレエのレッスンで気持ちが明るくなれていますか?
Yes!! なら問題なし、その調子でいきましょう!
でも、大人バレエだと特に、人知れず気持ちがぐっと落ち込んでしまったり、なんとなくモヤモヤして抱え込んでしまうことも時にはありえます。
実際、私は子供の時でも悩みましたよ…!
今は指導の側に立っていますが、私も子供時代にみなさんと同じくレッスンの悩みというのは沢山ありました。
もはや芸術の世界というのは、終わりなき世界でもありますから、プロになってもいろいろと思い悩むことだってありえます。誰もが生身の人間ですからね。
私は個人レッスンをしたり、グループレッスンでも個別によくお話をしますので、みなさんのバレエに対する心の状況というのをよく触れる機会があります。
そして、これは私の性格でもありますが、聞き役になることに慣れています。
なので、生徒さんがふだんの環境では話しにくいことをそっと打ち明けていただいたり、LINEでメッセージをいただいたりして、様々な心理を察しています。
これらはパフォーマンスをする人の心理学と、ストレスに対する心理学や、自己肯定感にまつわる心理学などが絡み合ってバレエの世界独特のあるあるな心理学が発生しているのだと思います。
バレエ教室という現場は、学校とは少し違う状況での先生と生徒という関係があります。
その中で、生徒となる受け手の皆さんがどんな心理状況でレッスンにのぞめているかというのは、バレエレッスンの満足度や日常生活への影響も左右するところです。
昨日のYouTubeでこうした動画を投稿しました。
バレエレッスンで凹んだ時の心の整え方:いつも同じ注意で悩んでしまうときは?
いつも同じことを注意されるのがみじめに感じてしまう、罪悪感がある、落ち込む、などのよくあるケースを取り上げました。
「わたし=ダメ」ではない
動画でもお話ししている通り、先生からの注意が飛んできたとき、どう心が反応しているかを振り返ってみましょう。
〇〇さん、また肩が上がっているわよ!
あ、また、わたし、ダメなんだ…
そんなふうに思っていませんか?
それは違います。
あなたがダメなのではありません。
あくまでも、踊り方の体の形のことや、動かし方のことを言っているのであって、あなたの心やあなたの存在や「わたしがバレエをやってもいいのかしら」ということを言っているのではありません。
「わたし」と拡大するのは一般化してしまっている
「わたし=ダメ」と解釈してしまうと、問題が冷静に考えられなくなります。
どこまでも「わたし」に見えて、どこまでもできてない…と錯覚し始めてしまいがちです。
問題を大きく拡大解釈してしまうと、一般化といって、関係のないことや問題ではないこともごちゃ混ぜに整理できなくなってしまいます。
要は、パニック状態ですね。
「わたし」という主語を捨てましょう。
具体的なパーツや、名前を指すことにして、一人称の「わたし」は使わないように捉えてみてください。
先生に謝りたくなる・申し訳なくなる心理とは?
大人のきちんとした性格の方や真面目な人ほど、先生に恩返ししたくなる方もいます。
「これだけ教えていただいたのだから、結果を出さなくちゃ」
自然なお気持ちだと思うのですが、変にプレッシャーになったり、それを目指すことで余計なストレスになるのであれば、「申し訳ない」という気持ちは持たない方がいいです。
ポジティブな気持ちで自分を追い込むサイクルにできるなら、先生という存在をうまくイメージすればいいのですが、気がつくと「いつまでもできなくて、何年も教わって申し訳ない」という気持ちが芽生えることもありえます。
思い切って公言すると、私の立場ならば、「申し訳ない」なんて全然思っていただかなくていいです。
すべてのレッスンを心をこめて指導させていただいていますが、生徒さんからの見返りを求めているわけではありません。
変わるかどうかは生徒さん次第でもあり、個人差や経験や年齢や生活状況などたくさんの要因が関係して成長スピードは人によって本当にバラバラです。
だからこそ「バレエはどのくらいの期間で踊れるようになるんですか?」と質問されても、答えられません。無責任に適当な回答をしたくないですし、踊れるってどのレベルかにもよりますし、誠実にいるからこそ期間の約束などはできません。
それくらいに構えていますので、私は生徒さんへのプレッシャーだとか、レッスンがうまく進まないことのイライラ・ストレスなどというものは感じません。
ゆっくりとした歩みでも意味があり、その人のタイミングというものがあります。
逆に予想以上にスピーディーならば私もギアを変えます(笑)。
大事なのは、先生を喜ばすためにレッスンがあるのではない、ということです。
先生よりもまず自分を許そう
先生に謝りたくなることよりも、私が大切にしていただきたいと思うのは、自分が受け入れることです。
「謝りたい」という気持ちは人に委ねていることの表れでもあり、本当は自分が一番許せていないことがあります。
その状況を受け入れられていない自分が一番ざわついてしまいます。
自分が状況を受け入れることで、徐々に心の土台が固まり、あなた自身が変化することになります。
先生はあなたが自分から変わるのを待っています。
先生のご機嫌をとれるような踊りをしようと焦るよりも、あなたが変わることの方が本質的です。
動画にしてみて
みなさんから動画のご感想を予想よりも熱くいただくことになりました。
こういった方向性のコーチングはまだまだたくさんありえますので、また取り上げていきたいと思います。
みなさんからもご相談がありましたら、YouTubeのコメントで書き込んでくださいね。