森のバレエヨガ - 三科絵理

森のバレエヨガ - 三科絵理

人生で好きなことに出会える幸せ

あなたは、人生で好きなことに出会えていますか?

最近久しぶりにInstagramライブでフォロワーさんとお話していたときのことです。

バレエで悩みがあっても、そもそも好きなことに人生の間に見つかっているのは幸せなことですという話になりました。

バレエを大人から始めて初心者でつまづき悩む生徒さんは少なくありません。

そんなとき、なぜバレエをしているのか忘れていませんかと問い掛けます。

バレエはあなたが幸せになるためにあります。

あなたがバレエに近づこうとしたり、バレエに許されるように自分を作り変えなければいけないという強迫観念にかられていたら、今のあなたは自分自身を追い込みすぎているかもしれません。

バレエのお教室は厳しい世界と一般的に言われますが、バレエは開かれた芸術であり文化です。もはや貴族や王様にしか嗜む条件がないといった時代ではありません。

どんな趣味や好きなことでも言えることですが、あなたのスキルや感情があなたの価値ではありません。

みんな赤ちゃんとして生まれてきて、「この世界には何があるんだろう?」とワクワクしながら見つめ、感じて、行動して、何生きてきています。

たくさんの物事がある中で、あなたの心を射抜いたものはきっと限られているはずです。

ピアノ、スイミング、そろばん、お絵かき、お料理、子どもの頃にお父さんお母さんからいろんな体験をさせてもらった人もいるはずです。

バレエに恋した人は、きっと何歳になっても、踊ろうとも踊らなくなったとしても…バレエを好きなことでしょう。

まるで運命の恋人のように、この地球で好きなことに出会えることは奇跡なのです。

人に説得されても、好きか嫌いかの感情はそう簡単に動かされるものではないですし、自分自身で感じることだからです。

この地球に体を持って生まれてきた魂は、いろんな経験をしたがっています。そして、好きな経験をどんどんやりたいと思っています。

体は借り物。魂が好きなことをやりなさいとヨガの哲学の先生もおっしゃいました。

体があるから踊れるし、劇場に行って鑑賞することもできます。音楽も聴けます。平和な時代だから芸術をゆったりと味わえて、次の世代にも受け継がれていきます。

バレエができるという当たり前のような小さなことも、奇跡の積み重ねがあることを感じて、好きなことに出会えた幸せを忘れないでいてくださいね。