森のバレエヨガ - 三科絵理

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美しく生きる練習 6:無理をしない、美しさの受け取り方

美しいものに触れるとき、 ちゃんと向き合わなければいけないような気がしていました。

最後まで観なければ、とか きちんと理解しなければ、とか。

でも今の私には、 長い時間集中して何かを観ることが、 少しだけプレッシャーに感じることもあります。

それでも、 美しいものから離れたいわけではなく、 むしろ、力をもらいたい。

ある日、美術館に行きました。

狭い通路でベビーカーを押し、 迷惑になるのが心配で立ち止まることができず、 展示をただ通りすぎました。

それでも、 その空気を吸えただけで、 どこか満たされたのです。

日常の中に、美しさを連れて帰れたような感覚でした。

日記を振り返ると、 子どもや、周りの人に いつもよりていねいに接したくなり、

身の回りのものを ちょっと繊細に扱おうとしている自分がいました。

ああ、ちゃんと受け取っていたんだな、と思いました。

ていねいに作品に向き合う人の、 情熱とぬくもりが共鳴したように感じます。

何かを「ちゃんと」しなくても、 ただそこにあるだけで、 すっと入ってくるものがある。

美しいものは、 がんばらなくても ちゃんと心に届いてくるのでしょう。

だから今は、 無理をしないで、 自分に合う形で受け取っていけたらいいなと思います。

それでもきっと、 静かに満たされていくから。