バレエ作品を踊ると、体の動きだけではなく、美を表現するための芸術的センスが身につきます。初心者でも、バレエを楽しむことで、伸ばしていくことができるのです。
バレエを踊って身につく6つの芸術的センス
バレエは基本的なポーズも大切ですが、実際にバレエ作品をみんなで踊って、初めて理解できることもたくさんあります。
芸術的なセンスや表現力が身につくので、フィギュアスケートや新体操の選手もバレエを取り入れるほどです。
経験がなくても、生まれ持ったセンスがなくても、大丈夫。楽しんで踊ることで、大人からでも学習することができるのです。
1. 振り付けの順番を覚える「記憶力」
バレエ作品では、シンプルなポーズの繰り返しとは違って、美しさを表現するためにいろんな動きが組み合わさります。
だから記憶する力が大切なのです。
バレエが初めてでしたら、覚えられないのは当然です。(私の初心者向けバレエレッスンでは、大丈夫なように、声で指示を出しています。)
だんだんバレエに慣れてきたら、ぜひ覚えられるようになりましょう。迷う時間がなくなり、上達が早くなります。
- 動きは何をする?
- 何回やる?
- 方向は?
これらを瞬時に頭で考えていくので、脳トレにもかなり効果的です。
とはいえ、記憶力をつけるのは難しいですよね。
バレエの動きには、たいていパターンがあります。経験するほど、「こういうのやったことあるな〜」と学習して、覚えるのも慣れていきますので、心配しなくて大丈夫です。
2. 体でリズムを感じる「音楽性」
バレエは音楽とともにあるアートです。
リズム感に自信がなくても大丈夫です。
まずは、よく音楽を聞きましょう。
はじめて聞く音楽でも、リズムをつかむようにします。学校の音楽でやるような、4拍子、3拍子などを感じるようにします。
メロディーに聞き入ってしまうと、リズムを見失ってしまうことがあります。いろんな音色を聴きながらも、リズムをつねに感じていましょう。
3. 一緒に息を合わせる「協調性」
合唱で他の人と歌声をハモると気持ちがいいですよね。
バレエ作品を踊るときも、他の人とも踊りの息を合わせます。
誰かとペアで踊ったり、相手と場所を入れ替えたり、みんなで同じ形を揃えたり。
そのためには、視野を広くしておくことです。
バレリーナは、細部にていねいでありながらも、同時にとても広い視野で動きます。
はじめはバラバラでも、息が合ってきたときの喜びは、一人のとき以上に倍増するものです。
4. 人と踊りを調和させる「距離感覚」
白鳥の湖で、バレリーナがビシーっと並ぶ姿を、見たことはありますか?
グループで作品を踊るときは、みんなで列をつくることが不可欠です。
舞台やスタジオのスペースの中で、みんなが均等の間隔で並ぶようにします。
一緒に踊っている人数にあわせることも必要です。
もし、列をつくる人数が偶数であれば、半分ずつの人数でセンターを分けます。(4人なら、2人ずつ左右に配置します)
もし、奇数ならば、真ん中の人がセンターに立ちます。(5人ならば3人目が真ん中です)
誰かが近すぎたり、遠すぎないように、人との適度なスペースを保って踊り続けることも大切な能力です。
5. ステージでの立ち位置に迷わない「空間認識力」
バレエが上達してくると、舞台(スタジオ)の中心を把握して、今自分がどの位置で踊っているのかイメージしながら踊れるようになります。
たとえば、みんなで円をつくりながら走るとき、自分の位置がわからないと、大きく回りすぎたり小さく回りすぎてしまいます。
まるで、おはじきをキレイに並べるように・・・空間をイメージする能力も大切なのです。
6. 女優のように作品のイメージを伝える「表現力」
作品にはそれぞれ伝えたいイメージがあります。
明るく朗らかな雰囲気もあれば、静寂で物憂げなシーンもあります。
黒鳥のように、王子を誘惑しながら魅了するような曲もあります。
それぞれの作品の雰囲気を伝えるのも、バレエの醍醐味です。バレエが芸術である大事なエッセンスですね。
初心者の方には「表現しなくては」と思うと、難しく感じてしまうかもしれませんが、大丈夫。
まずは、作品そのものを楽しめばいいのです。バレリーナは女優です。
楽しんでいれば、表情・姿勢・ポールドブラ(腕)などに雰囲気が入ってきます。
楽しさを味わってしまえば、あなたもバレエのとりこです。
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