芸術は、日々の生活のほこりを魂から洗い流してくれる。(パブロ・ピカソ)
芸術とはなんだろう。
あなたは、何だと思いますか。
きっと、正解は一つでないし、違ってもいいものだと思います。
私自身は、 人類が長い歴史をかけて後世に受け継いできた大きな財産を受け取り、自分なりの答えを導き、後世へとつなげていくことだと思っています。
あらゆるアートは、喜びだったり悲しみだったり、生と死だったり、愛と憎しみだったり、いろんなものを題材にして表現しているけれど、
最終的には、
人類が幸福に生きるためのテーマを考えたり感じる材料。
すぐには答えが出ないからこそ、多くの芸術家たちは一生かけてその答えを探すべくあらゆる表現をしてきたのであって
でもどんな芸術家にも、人生の時間には限りがあったー
モーツァルトは、35年。
ゴッホは、37年。
夏目漱石は、49年。
ルドルフ・ヌレエフは、54年。
唯一無二の自分の人生を生きて、 できる限りの答えとメッセージを導き、 作品に魂を込めて後世に遺す。
その作品を受け取った後世の人間が 新たな時代で作品を創造し、 また後世につなげていく。
そうして、長い歴史を越えた人類みなの協同作業で、追求し続けていく。
それが芸術の持つ意義だと思います。
目先の5年、10年、といったスパンももちろん大切ですが、 次の数世紀にまで想いをめぐらせて視野を広げてくれるもの、それが芸術の価値であり、芸術のパワーでもあると思います。