バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

バレエヨガインストラクター三科絵理

ヨガの気づきを言葉に書き留めよう。〜心の声に耳を傾けて〜

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ヨガをしているとき、なにかが心に浮かんできたり、気づきを感じたことはありませんか。
ヨガは瞑想のように自分の体と心の内側を見つめていくので、ふだん意識していなかったことが浮かんできたり、忘れていたことを思い出したり、時間をかけて振り返って気づいたことが出てきたりします。
 
そうしたことは、ぜひ言葉に書き留めておきましょう。
 
気づきは、その瞬間は、強く心に広がるものです。
 
でも、人間は、忘れてしまいます。
 
わたしはヨガに出会う前からも書き留める習慣がありましたが、ヨガを深めることでよりその意味を感じました。
 
ヨガの勉強を進めながら、日々さまざまな気づきがあったので、こまかくメモをしていました。ノートを持ち歩いて、朝起きたとき、ヨガを受けたあと、カフェでなにかを思いついたとき、読書したとき、夜眠る前に書き留めたいとき・・・いろんなときに書き留めました。
 
わたし自身が心の病を治療しているさなかにヨガと向き合っていた記録もあります。当時は辛くて長い日々でしたが、克服した現在では、当時を振り返る貴重なメモです。少しずつ心が快方に向かっていった様子とヨガを深めていった学びが記録されています。
 
わたしは、こんなルールを作っています。
  • ”誰にも見せない”と決めて、本当の「心の声」を書き留める
  • 毎日書かなくてもよい
  • 思いついたときに書いて、書きたいときは何ページでも書き出す
  • ノートを変えたいときは、いつでも新しくする
  • ヨガクラスで先生が言っていた言葉や、心に気づきを得た本や映画などの言葉もイラストも自由に書き留める
どんなに親しい人であっても、その内容を見せようと思うと、「心の声」に感情の操作が入ってしまうことがあるので、絶対に見せないと決めること。
そして、日記だと思うと、続けるプレッシャーを感じてしまうので、自分の内から生まれるタイミングを大事にすることにしました。
 
自分の内から生まれる声を聞くのは、難しいものです。
  1. 日常生活のタスクに追われていると、振り返る時間も余裕もなくなってしまうから
  2. 他人の視線・社会からの自分の評価を気にしていると、自分の心の声がわからなくなってしまうから
  3. 心の声・気づきは、ふとした瞬間に生まれ、時が経つと忘れやすいから
  4. 自分の弱さについての気づきは、あまり向き合いたくないから
頭や心の中に眠らせていると、隠しているつもりが、意識していないところで大きく肥大したり、ネガティブなことはずっとくすぶり続けてしまうことがあります。
 
心の病を治療していたころは、20数年かけて自分の中に蓄積していたそうしたものを一つ一つ向き合うような状態でした。
 
そうしたときに、やはり言葉に書き出すことで、まっすぐに向き合うステップとなり、なにげない毎日でも一歩一歩のあゆみを感じられるようになったのです。
 
ヨガをして心に向き合うのならば、ぜひ気づきを言葉に書き留めてみてください。
 
感じたものをすべて言葉にできないかもしれません。
それでもいいのです。
感じたことの一部でもいいので形にしてみましょう。
手帳の片隅でも、秘密のノートでも、宛名のない手紙でもいい。
言葉にできないなら、絵でもいい。音楽でもいい。ダンスでもいい。
書いたものはとっておいてもいいし、捨ててもいいい。
まずは心の内から目に見える形に起こしてみることで、心に向き合う手がかりとなっていくことと思います。