ヨガ・リトリートin 乗鞍にお越しくださる皆さんへご紹介したい、大自然と人々の暮らしについて学べるスポットがあります。
乗鞍の自然環境について、野生動物や植物の生態を知ること。
古来から「母なる山」として、霊山として、人々に大切に敬われてきた乗鞍岳の生活と文化について知ること。
観光だけでは気づくことのできない知が詰まっていて、知的好奇心が刺激されました。乗鞍という土地への愛着が、さらに引き出されるような気がします。

リアルに感じる野生動物
ツキノワグマ


実は、乗鞍で車の中から熊を目撃したことがあり、そのときは一瞬何か認識できなかくて、「でも黒くてぬいぐるみのようだから・・・熊だ!」と気づきました。本当は熊も遭遇したくないはずですが。
万一のためにもこうして標本を見ておくと、実際に目撃したときの心の準備にもなるなと感じました。
カモシカ
私も何度か見かけたことがあります。おっとりした性格で、人に見つかってもすぐに逃げない。ニホンジカよりもずんぐりむっくりした体をしています。
森の様々な生き物たちの生態を表した、こんな展示もありました。
左側で、なにやら木に頭を当てているのはカモシカ。右下にはノウサギ、その背後にはキツネ、イノシシなどが潜んでします。
野鳥
乗鞍高原には野鳥も数多く見られます。
なかでも、乗鞍岳の高山帯に住むライチョウ(雷鳥)は、寒いところでしか生きられず、世界中で最も南に住んでいるそうです。国の特別天然記念物に指定されています。最近、こんな心痛むニュースが流れています。
トキのように絶滅が危惧されているだけに、生き残って欲しいと思います。生態系のバランスが崩れてきていることが懸念されていると地元の方々からも耳にしています。
Coruri のモチーフである「コルリ(小瑠璃)」も住んでいます。こちらの展示写真はアルムの女将さんが撮影されたものでした!
山の渓流に住む魚
乗鞍は川の水も澄んでいて綺麗です。渓流に生息するイワナ、ヤマメなども解説されていました。乗鞍近辺では、よくイワナをお料理でいただくことが多いですが、こうして生息しているのですね・・・。
標本を見ているだけでも、たくさんの種類の動物・植物の存在をリアルに感じます。
乗鞍の森に足を運び、実際に自然を体感して、この自然保護センターの解説で理解を深めると、生命が循環して成り立っていることが肌で感じられます。
乗鞍の山に暮らした昔の人々の生活
テーマは大自然の環境だけではありません。そこに暮らす人々の生活についても、面白い発見がありました。
そこで、クイズです。
Q. どのくらいの時代から、乗鞍に人が住むようになっていたと思いますか?
実は、なんと、縄文時代から人が生活していたと見られる遺跡が発見されているそうです!土器や石器があるそうです。
これは、驚きでした!
もしかしたら森と川と動植物が豊かな土地だからこそ、食べものが身近にあったり、自然と共存しながら生活できたのかもしれませんね。
母なる山、霊山として信仰されてきた
時代は少し後になりますが、乗鞍岳は、母なる山、霊山としても信仰されていたそうです。「山には神様がいる」という話を日本人はよく耳にしますが、実際に乗鞍は昔から信仰があり、修験場として登山する人がいたそうです。冬はパウダースノーに恵まれる
ほかに、昔のスキー板を発見しました。乗鞍岳の冬は、スキーにふさわしい乾燥した雪質なので、スキー場として栄えた山でもあります。さらさらのパウダースノーは、雪の結晶が肉眼で綺麗に見えるほどです。冬は特に空気がきゅきゅっと磨かれているようで、とてもピュアに感じられます。森の足跡
乗鞍自然保護センター
乗鞍の森林と生き物、そして太古からの人々の生活と文化のことを知って、乗鞍という土地により愛着がわくような気がしました。お子さんも塗り絵や絵本コーナーがあって楽しめますし、自由研究などにもぴったりだと思います。
乗鞍自然保護センター 開館期間 4月15日〜11月15日(水曜日休館) 開館時間 午前8時30分〜午後5時 入場料 無料 乗鞍観光センターのすぐ目の前にあります。プチホテルアルムからも徒歩2〜3分ほどです。
乗鞍自然保護センター - 信州 乗鞍高原