バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

バレエヨガインストラクター三科絵理

バレエ-クラブハウス

「白鳥の湖」バレエの登場人物

白鳥の湖 バレエ作品の人物相関図です。 オデット 元は人間の姫が悪魔によって白鳥に姿を変えさせられている 王子 美しいオデットに出会い恋をする 悪魔 ロットバルト オデットと王子を破滅させたいため、娘をオデットそっくりの姿に変えさせて騙す オディー…

バレエ「眠れる森の美女」の物語と名場面をピックアップ!

眠れる森の美女は、ロシア帝室バレエ(マリインスキー劇場)で1890年に初演されたバレエ作品です。マリウス・プティパの振付とチャイコフスキー作曲の名作です。バレエ鑑賞の参考にあらすじをご紹介します。 童話のキャラクター オーロラ姫といえば薔薇がモ…

ラ・バヤデールのバレエ物語

人物相関図 登場人物 あらすじ プティパが初演した異国情緒のバレエ 愛と死と精霊の構図 聖職者の禁じられた恋愛 ニキヤを殺したガムザッティがヒロイン並みに映える 幻影の王国のコールドバレエ 人物相関図 登場人物 ニキヤ 寺院に仕えている舞姫 ソロル 戦…

これまでのクラブハウス版バレエ文化史まとめ(2022年12月版)

これまでのクラブハウスでお話ししてきたバレエの歴史をタイムラインでおさらいしてみました。 バレエを中心にしたクラブハウスのトークに合わせた歴史早見表なので、世界史的な優先度よりもこれまでの話題になったものを優先した図ですので、ご理解ください…

バレエ海賊の原作小説 バイロン『海賊』叙事詩を読んでみよう

クラブハウスで告知しましたが、来週のクラブハウスではバレエの海賊という作品について取り上げます。 コンクールやガラ公演でも人気の演目ですが、なかなか原作を手に取ったことがある方は少ないのではないでしょうか? ロマンティック・バレエの時代の海…

パリ・オペラ座展でロマンティック・バレエとバレエ・リュスのおさらい

パリ・オペラ座展は総合芸術 展覧会構成 ロマンティック・バレエ時代 バレエ・ブラン発祥のオペラ「悪魔のロベール」に注目! マリー・タリオーニのトウシューズ ファニー・エルスラー タリオーニと匹敵する踊りに観客は熱狂した カルロッタ・グリジ 最初に…

ノートル=ダム・ド・パリの読書会をしてみんなで感じたこと

11月29日にクラブハウス第29回で『ノートル=ダム・ド・パリ』の読書会をしました。 3週間前より読書会の開催をお知らせして、事前に読んだ方から「こんな話だったんですね!」と新鮮なご感想が集まってきました。 私としても、自分一人で読むのとみんなで…

振付家ジュール・ペロー 踊りにかける魂 パドカトル、ジゼル、エスメラルダ、海賊のバレエに携わる

振付家ジュール・ペローはロマンティックバレエの時代から、ロシア帝室バレエの成長期に首席バレエマスターも務めた振付家です。 名手のカルロッタ・グリジというバレリーナの公私パートナーとなって、ペローが振付をし、踊った数々の作品で、最も有名なのが…

カルロッタ・グリジ ジゼルの代名詞となったバレリーナ

カルロッタ・グリジは「ジゼル」初演で有名になった、ロマンティック・バレエ時代のバレリーナの一人です。 当時の人気バレリーナ4人を共演させた「パ・ド・カトル」というバレエ作品になった一人でもあります。 カルロッタ・グリジの人生と、パートナーであ…

「ジゼル」ができるまで〜精霊のバレリーナ

バレエ「ジゼル」は1841年に初演されたロマンティック・バレエの最高傑作とも言われるバレエ作品です。 現代でも世界中のバレエ団がジゼルという作品をレパートリーにもち、たくさんの振付家が独自に改訂し続けて上演し続けるほど、クラシックの中のクラシッ…

バレエ史のマリウス・プティパってどんな人?

60作品以上を創作! “クラシックバレエの父” マリウス・プティパ マリウス・プティパってどんな人? 1818年~1910年 フランス生まれのバレエ振付師。 ロシアの帝室バレエ劇場で主席バレエマスターとして 60以上の作品を振付・改訂した。 マルセイユの 芸術一…

マリー・タリオーニと父振付家フィリッポ 〜トウシューズの始まり

ロマンティック・バレエの時代の先駆けで活躍した、歴史上で重要な父娘(親子)がいます。 それは、トウシューズでほぼ初めて踊ったバレリーナ「マリー・タリオーニ」とその父でバレエ振付家の「フィリッポ・タリオーニ」です。 よく二人のことを「タリオー…

「ラ・シルフィード」ができるまで マリー・タリオーニ主演・ジゼルへの影響

ロマンティック・バレエの時代の最初の代表作が「ラ・シルフィード」です。 1832年にパリで初演されました。バレエ史としては1830〜1860年がロマンティック・バレエの時期なので、初期の作品です。 白い妖精のバレエや、トウシューズの技術が誕生する時代で…

ロマンティック・バレエとロマン主義 トウシューズの始まり・精霊・空想の世界

ロマン主義の影響を受けたロマンティック・バレエ 「ロマン」という言葉の意味 ロマン主義って、何? 美術のロマン主義 音楽のロマン主義 産業革命からの影響 ロマンティック・バレエの特徴 バレエ・ブラン トウシューズの始まり「ラ・シルフィード」発展形…

バレエ古典を60以上作った「プティパ」バレエマスターの人生と功績(作品一覧)

ロシアのバレエは今では世界中に有名です。その「クラシックバレエの父」とも呼ばれる立役者で、ロシアのバレエ作品を60以上も創作した歴史上の人物がいました。 マリウス・プティパ Marius Petipa(1818〜1910) これまでのブログでご紹介した、アンナ・パ…

ココがプリセツカヤにシャネルスーツをプレゼントしたお話。

マイヤ・プリセツカヤさんは何人もの大きなハイブランドのデザイナーと交流がありましたが、その中にガブリエル・シャネル(ココ・シャネル)もいました。 1961年10月にパリ公演で白鳥の湖を披露しに行ったときのこと。さまざまな人と出会いがあった中で、80…

マイヤ・プリセツカヤとピエール・カルダンのバレエ✖️衣装コラボ

ファッションデザイナーのピエール・カルダンがバレエの衣装を製作していました。 そのきっかけは、マイヤ・プリセツカヤ! 偉大な芸術家同士のビッグなコラボレーション。 マイヤ・プリセツカヤの「アンナ・カレーニナ」「かもめ」「子犬を連れた貴婦人」映…

マイヤ・プリセツカヤ(1925〜2015年)ソ連の苦難を闘い抜いたバレリーナ

マイヤ・プリセツカヤさん(1925年〜2015年)のソ連を代表するボリショイバレエのプリマ・バレリーナの人生を紹介します。 https://en.wikipedia.org/wiki/Maya_Plisetskaya 子供時代からソ連政府の圧政でお父様を亡くし、ご自身も成人してから秘密警察に監…

フォルチュニのドレスを纏うアンナ・パヴロヴァ

ベル・エポック時代を感じる文化人の交流では、アンナ・パヴロヴァがどうやらフォルチュニのドレスをきていたそうです!マリアノ・フォルチュニはイタリアのヴェネツィアの芸術家で、絵画、劇場の照明デザイン、シルクのドレスなど多彩の才能をもっていた人…

アンナ・パヴロヴァ大正11年の来日公演と、芥川龍之介の感想

アンナ・パヴロヴァが来日公演をした1922年、日本ではバレエがまだよく知られていない大正時代でした。 おそらくバレエというものを美しいと感じていたようですが、作品ごとの解釈や見方が判りきれなかったところもあったようです。 日本には劇場で拍手をす…

アンナ・パヴロワのおいたち 日本でいち早くバレエを披露したバレリーナ

日本にはいつバレエがやってきたと思いますか? バレエ・リュスと同時代のバレリーナで、1922年の日本にバレエが知られていない頃に来日公演を回ったロシア人ダンサー、アンナ・パヴロワのストーリーをご紹介します。 https://upload.wikimedia.org/wikipedi…

クラブハウスでのバレエ史トークと、マイヤ・プリセツカヤさんの伝記

クラブハウスでバレエの歴史をお話する回を7月からひょこっと始めてみました。 お話ししている私としては、もう定着しきっているのでいつからやっていたか分からなくなっているくらいでしたが、さかのぼると7/12のクラブハウスで「バレエ・リュス」のお話を…

「イワン王子と火の鳥と灰色オオカミの話」ロシア民話

バレエの「火の鳥」と全く同じではありませんが、バレエ・リュスが《火の鳥》を創作していたころに参考になっていたのではないかと考えられている『イワン王子と火の鳥と灰色狼の話』という民話があります。 日本でも子ども向け外国民話の中に出版されており…

20世紀のロシアバレリーナの伝記マンガ「アンナ・パブロワ」

アンナ・パブロワ(パヴロヴァ)というバレリーナの伝記漫画が大人バレエの方にもおすすめです。 瀕死の白鳥を初めて踊ったバレリーナで、ロシアのバレエを日本で巡業して伝えたり、世界中に旅公演して回っていた精力的なダンサーでした。 ニジンスキーとも…

「火の鳥」バレエリュス代表作 ストラヴィンスキーの音楽、ロシア民話、シャガールの美術まで楽しめる作品の特徴

バレエ・リュスの代表作「火の鳥」の作品について深掘りしてみましょう。 火の鳥は、メラメラと燃える炎のような強い印象の女性バレリーナが主役の作品です。バレエには鳥のバレリーナが他にもありますが、「白鳥の湖」の切ないキャラクターとは対照的で、ロ…

ディアギレフ時代以降のバレエ・リュス(モンテカルロ 1931〜1960年代)

1909年〜1929年にディアギレフのバレエ・リュスが解体になった後の、バレエ ・リュス・ド・モンテカルロについて紹介します。 ドキュメンタリー映画バレエ・リュス予告編 バレエ ・リュス(ロシア・バレエ団)は興行主セルゲイ・ディアギレフが1929年に亡く…

バレエ・リュスの歴史(ディアギレフ時代1909〜1929年)

バレエ・リュスとは、20世紀初頭にパリを中心に活躍した、セルゲイ・ディアギレフの率いるロシア・バレエ団のことです。 バレエ・リュスという名前はロシア・バレエ団をフランス風に呼んでいるもの。バレエの歴史にふれると、バレエ・リュスで登場していた振…

クラブハウスでアリスのトーク!ダリの記憶の固執の時計がここに…!

クラブハウスで皆さんと「不思議の国のアリス」のトークを開催しました! 不思議の国のアリスにまつわる美術展も楽しみながら、私のバレエレッスンでもレパートリーである《ダリの不思議の国のアリス》を踊っていただけたらと思っています! 「不思議の国の…

「不思議の国のアリス」の歴史 実在のアリスとルイス・キャロル

不思議の国のアリスの歴史 1832年 ルイス・キャロル(ペンネーム)誕生 本名はチャールズ・ラトウィッジ・ドッドソン 1851年 オックスフォード大学入学 1855年 23歳ごろから数学教師を始める 1862年 30歳ごろ アリスたちリデル家三姉妹にお話を聞かせる。「…

春の祭典初演で落胆するニジンスキーをロダンは抱きしめた

バレエ ・リュスのバレエ ダンサーのニジンスキーは彫刻家オーギュスト・ロダンと特別な友情を持っていました。 ニジンスキーが振付した「春の祭典」初演時の出来事が、2人に絆をもたらしました。 ロダン 考える人(wikipedia より) ニジンスキーってどんな…