バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

バレエヨガインストラクター三科絵理

バレエ-物語解説

シェイクスピアが《ロミオとジュリエット》を書くまでに元の物語が存在していた!?

シェイクスピアが《ロミオとジュリエット》を書くまでに、実は元の作品が存在していました。 シェイクスピアが最初に書いたのだと思っている方も多いと思うのですが、初めて知ると驚きですよね。 シェイクスピアの人生には謎が多い 古代の物語で似ている類の…

バレエ「眠れる森の美女」の物語と名場面をピックアップ!

眠れる森の美女は、ロシア帝室バレエ(マリインスキー劇場)で1890年に初演されたバレエ作品です。マリウス・プティパの振付とチャイコフスキー作曲の名作です。バレエ鑑賞の参考にあらすじをご紹介します。 童話のキャラクター オーロラ姫といえば薔薇がモ…

ラ・バヤデールのバレエ物語

人物相関図 登場人物 あらすじ プティパが初演した異国情緒のバレエ 愛と死と精霊の構図 聖職者の禁じられた恋愛 ニキヤを殺したガムザッティがヒロイン並みに映える 幻影の王国のコールドバレエ 人物相関図 登場人物 ニキヤ 寺院に仕えている舞姫 ソロル 戦…

ロミオとジュリエット 登場人物とあらすじ

ロミオとジュリエットの登場人物 ロミオ モンタギュー家の息子 ジュリエット キャピュレット家の娘 ロレンス 僧侶 パリス ジュリエットの親が決めた婚約者 ティボルト ジュリエットのいとこ マキューシオ ロミオの友人 ベンヴォーリオ ロミオの友人 キャピュ…

ドン・キホーテ バレエの物語と登場人物&歴史

ドン・キホーテは、原作ミゲル・セルバンテスの「ドン・キホーテ」長編小説からバレエ化された作品です。 スペイン風の踊りとクラシックバレエがコミカルな物語で繰り広げられ、子供から大人まで楽しめる人気のバレエ作品です。 ドン・キホーテ 登場人物 あ…

これまでのクラブハウス版バレエ文化史まとめ(2022年12月版)

これまでのクラブハウスでお話ししてきたバレエの歴史をタイムラインでおさらいしてみました。 バレエを中心にしたクラブハウスのトークに合わせた歴史早見表なので、世界史的な優先度よりもこれまでの話題になったものを優先した図ですので、ご理解ください…

バレエ海賊の作曲家 アドルフ・アダンの他に追加され続けたバレエ音楽

海賊の音楽は、アドルフ・アダンが初演で作曲した後、後世の振付家が新しい作曲家の音楽を追加してきた歴史があります。愛されるバレエは演出家が改訂し続けながら時代に生き残っていきます。海賊はそれだけ愛され続けている作品でもあるということです。 例…

情熱の詩人バイロン『海賊』岩波文庫

岩波文庫『海賊』バイロン作(1814年)では、美しいメドーラと海賊コンラッドのラブストーリーが描かれています。 バイロンは19世紀初頭のロマン主義の時代にこの『海賊』を書きました。 ジョージ・ゴードン・バイロン - Wikipedia 情熱の詩人バイロン(1788…

バレエ「海賊」あらすじ バイロンの原作叙事詩との違い

バレエ「海賊」の登場人物 あらすじ 第一幕 第二幕 第三幕 原作のバイロン「海賊」叙事詩との違い 叙事詩「海賊」のあらすじ バレエ化を手がけたのは振付家ジョゼフ・マジリエ ジゼルの制作チームが後押し 音楽はアダン、のちに他の作曲家が追加されていく …

パリ・オペラ座展でロマンティック・バレエとバレエ・リュスのおさらい

パリ・オペラ座展は総合芸術 展覧会構成 ロマンティック・バレエ時代 バレエ・ブラン発祥のオペラ「悪魔のロベール」に注目! マリー・タリオーニのトウシューズ ファニー・エルスラー タリオーニと匹敵する踊りに観客は熱狂した カルロッタ・グリジ 最初に…

ノートル=ダム・ド・パリの読書会をしてみんなで感じたこと

11月29日にクラブハウス第29回で『ノートル=ダム・ド・パリ』の読書会をしました。 3週間前より読書会の開催をお知らせして、事前に読んだ方から「こんな話だったんですね!」と新鮮なご感想が集まってきました。 私としても、自分一人で読むのとみんなで…

バレエだけではわからない、小説「ノートル=ダム・ド・パリ」の人物描写(ネタバレ)

エスメラルダのバレエで、「エスメラルダってどんな女の子なのかな?」と気になりませんか。 バレエだけではわからないことが多いのですが、小説の巧みな人物描写には、実は感動的な人間ドラマが込められています。また、「エスメラルダ」のイメージが具体的…

バレエ「エスメラルダ」あらすじ ユゴー「ノートル・ダム・ド・パリ」小説から着想した作品

バレエ「エスメラルダ」は、1844年ロマンティック・バレエの時代に初演された、バレエの歴史では古い作品です。 物語の舞台は、ヴィクトル・ユゴーが書いた小説「ノートル・ダム・ド・パリ」です。登場人物やあらすじはバレエ用に構成されています。 バレエ…

パキータ Paquita バレエあらすじ:スペインのジプシーと貴族の恋物語

あらすじ 登場人物 第一幕 第一場 第二場 第二幕 全幕が上演されなくなった幻のバレエ パキータの全幕DVD 初演の台本が読める資料 異国情緒を楽しむバレエ あらすじ 登場人物 パキータ ラマ(ジプシー)の女の子 リュシアン・デルヴィリ フランス軍人。現総…

ラ・シルフィードに見る愛の形と、ロマンティック・バレエ

「ラ・シルフィード」はロマンティック・バレエの代表作で、結末は悲しい愛の形をもつ作品です。 空気の精シルフィードは、恋の相手の青年ジェームスの目の前で死んでしまう運命。 このような「主人公の女の子が死んでしまい、恋人とのお別れをする」という…

ラ・シルフィード バレエ鑑賞の見どころ(ブアノンヴィル版・ラコット版)La SYLPHIDE

シルフィードとジェームスの恋物語 第1幕 第2幕 バレエにしては大がかりなワイヤー演出 チュチュから羽根が抜け落ちる演出 スコットランドの「キルト」タータン・チェック 演出の違いを楽しむ ブアノンヴィル版・ラコット版 ブアノンヴィル版のポイント ラコ…

千夜一夜のドラマへ引き込むバレエ「シェヘラザード 」

ミハイル・フォーキンとベラ・フォーキナによる『シェヘラザード』(1914年) シェヘラザード (リムスキー=コルサコフ) - Wikipedia バレエ・リュスの時代にミハイル・フォーキンが振付した「シェヘラザード」Scheherazade は、現代のバレエ・ガラで経験豊…

バレエ「ライモンダ」あらすじ- 中世十字軍時代の恋物語

ライモンダ ライモンダは、若くして女伯爵の気品高い地位の女性で、婚約者で騎士のジャン・ド・ブリエンヌが十字軍に遠征しているので、帰りを待っています。そこへ、異国の騎士であるアブデラフマンが美しいライモンダを略奪しにやってきてしまい…でも決闘…

バレエ「くるみ割り人形」の物語&見どころを知っておこう

バレエ「くるみ割り人形」は、チャイコフスキー作曲による三大バレエ*1の一つです。 世界で一番最初に初演されたのは、1892年12月の旧ソ連サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場*2でした。 初演の舞台セットのスケッチ: Wikipedia 現在では世界各地で上…

薔薇の花があふれるバレエ作品「眠れる森の美女」の物語

バレエと花は、意外と関係の深いモチーフ。 くるみ割り人形にも、眠れる森の美女にも、「花のワルツ」があったりと、花をテーマにした踊りで衣装や頭飾りにもよく花が用いられるほど、バレエの世界は花が好きといえるのではないでしょうか。 特に、バラ(ロ…