海賊の音楽は、アドルフ・アダンが初演で作曲した後、後世の振付家が新しい作曲家の音楽を追加してきた歴史があります。愛されるバレエは演出家が改訂し続けながら時代に生き残っていきます。海賊はそれだけ愛され続けている作品でもあるということです。
例えば全幕の音楽を聴いてみたい場合は、こちらのアルバムが多く網羅されています。アンナ=マリー・ホームズ版によるものです。
この楽曲リストを見ると、作曲家が何人もいることがわかります。
もともとの初演時はアドルフ・アダンで、海賊のコンラッドやパシャが登場するときの印象的なテーマがあるのですが、それはアダンが書いたものです。ほかにも楽しいメロディーが多く、初演から人気であった理由に音楽もよかったのだろうと伺えます。
例
コンラッド
パシャの登場
オダリスク
チェザーレ・プーニ作曲
リカルド・ドリゴ作曲
グラン・パドドゥ(パドトロワ)
アダージオ
アリ
コーダ
レオ・ドリーブ作曲
夢の場 コールドバレエ
オルデンブルク公作曲
ランケデム
ギュリナーラ
メドーラのヴァリエーションはさらに多数あります。
ガラ公演の抜粋やコンクールでもよく踊られています。
バロン作曲
ドン・キホーテ 森の女王より
ラ・バヤデールのガムザッティより
パキータより
English National Balletの海賊にて、メドーラ役のアリーナ・コジョカルとコンラッド役のワディム・ムンタギロフ
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