バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

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世界バレエフェス ドン・キホーテ ミリアム・ウルド=ブラーム&マチアス・エイマン

2018年世界バレエフェスティバルの全幕プログラム「ドン・キホーテ」パリ・オペラ座 ミリアム・ウルド=ブラーム&マチアス・エイマン 客演(東京バレエ団)を観に行きました!

ミリアムは自然体でエレガントなキトリ。特に、ランベルセの伸びがとても美しく、オペラ座らしいスタイルの踊りだなぁと感じました。

ドン・キホーテの踊り方は、ロシアン寄りか、ヨーロピアン寄りか、だいたい分かれるものですが、パリ・オペラ座ダンサーのドンキを生で観る機会が貴重なので楽しみでした。

ダイナミックなキトリというと、背中の反りを大きく出して、グランジュテでも首筋までアーチを描くことが多いですが、ミリアムはオペラ座のスタイルを活かしながら粋なパリジェンヌのような風格が自然体のキトリに見えました。

自然体で楽しんでいて、落ち着いた安定感があります。誇張しすぎない、リアルなキトリって、もしかしたらこんな感じなのかなぁとも思わせられました。

ドンキは技術をこれ見よがしに見せる…という演じ方が多くなりやすく、その競い合いのようになってしまうと、それはそれで躍動感で空気を煽るくらいの面白さがあるのですが、ミリアムの存在感は上品で、でもちゃんと遊び心もある。さりげないところでキトリの性格を表している。(バジルの狂言自殺でも可愛かった)なので、ミリアムのキトリはひときわ印象に残りました。赤い扇子のマーブル模様のような、染めてあるのかな?という色もステキだったなぁ。

踊り終わったあと自然にマチアスと和んでいる二人の姿も、舞台の上だけれど自然体に演じていて、すてきでした。

ドルシネア姫のミリアムは、まさにエレガントで幻のようなプリンセスでした。

細かいですが、バトマン跳んだあと丁寧に5番プリエ戻す、厳格なポジションを感じました。

儚げな役柄も、もっと見たいです。

マチアスはジェントルマンで気品あるバジルでした。

キトリを引き立てて安心して踊らせてあげる懐というか、器の大きさを感じました。やはりオペラ座の女性エトワールたちを深くサポートできるのは同じくオペラ座のエトワールなんだろうなと。アイコンタクトも多めでそれが自然な演技になっていました。息がよく合っているのがわかります。

公演チラシのインタビューに、マチアスがエトワール(最高峰の位)に任命されたときはエトワールらしく踊ろうと頑張っていたけど、エトワールとして認められているのだからひとつひとつ上達することをやればいいんだと気づいた、という趣旨の内容があり、エトワールとしての自信と責任に対してもそうやって向き合っているのだなぁと応援したくなります。

東京バレエ団の演出も遊び心があり、主役二人の見せ場を細かくはさまれていて、ファンにとってはうれしいかぎりでした。

世界バレエフェスティバル今後の日程も楽しみです。