秋のヨガ・リトリートが終わった翌朝、乗鞍高原に初雪が降った。
カラマツの黄色いトンネルを通って登っていくと、標高400m上の三本滝は冬だった。
同じ山のなかで、秋と冬が共存してる。 秋と冬のあいだが、こんなに美しいなんて、想像できなかったよ。
透き通った青い空から、雪の白い粒が降り注ぐ。ぱらぱらぱらと音がする。
冷たさに心がシャキッとするけど、紅葉のぬくもりがよりロマンチックになる。
色あざやかに染まった葉っぱが凍り、辺りはしんと冷え、森は眠りに入ったように静けさを増していく。
移ろいのあいだの、まさにど真ん中に立ち会うのはなかなか貴重な体験。
一秒一秒、刻一刻と命をきざむ森の鼓動を感じた特別な日。