サイエンス、クラフト、アート。3つのバランスが調和すると、どんな分野でも、ものすごく良いモノが生まれる。
この本の一部からなんですが、すごく自分が考えていることと合致してうなづいてしまいます。
夫をはじめとして、周りの友人たちにも恵まれ、バレエ界などのアート系、ロジカル系、クラフト系、いろんな分野に強い仲間がいます。
この3つのバランスが揃うと、なにかを作ろうというとき、すごくクリエイティブで楽しいんです。
芸術という分野をライフワークにしていて、この一年つくづく感じていたことが、モヤっとすることを言語化するということの大切さです。
ファジー(あいまい)なことを整理する力ともいえるでしょうか。
「なんとなく。」では説明にならない。
でも日本人は、説明が苦手だったり、あえて言葉にしないで「空気を読む」ということに頼りすぎてしまう部分がある。
現代美術の村上隆さんもおっしゃっていますが、日本の芸術分野では、説明ができない・言語化できない・語れないのが世界のアートに対抗するには弱点となってしまいます。
アートの世界こそ、感じることがすべてとはいえ、「なぜそのようにしたのか?」という理由を説明できること(=アカウンタビリティ)がいかに大切か。
それは、私に置き換えるならば、レッスンでも、イベントでも、コンテンツ作りでも感じています。
ヨガ・リトリートの体験する世界感や、バレエレッスンで経験する価値というのは、言葉に落とし込めるレベルでみんなで推敲してきました。
感覚的なもの、心で感じるようなあいまいなものも、言葉で表現することで、他人と議論ができるようになります。
言葉で説明できるから、客観的に捉え直すことができ、より良いものが作れるようになるサイクルが回りやすくなるのです。
アートにこそ、アカウンタビリティが大切。
この一年で気づいた学びを集約する言葉でした。
本は『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』より
興味深い一冊ですよ。