動くと、空気が変わる。これは作家さんのさりげない一言だったんですが、ふとしたときに思い出す深い言葉に思っています。
日常の生活で行動をすれば、物理的に環境が変わり、自分の身の回りの空気が変わることを言っていたのですが、とてもシンプルな当たり前のことなんだけれども、日常にも生き方にも私の性格にはとてもしっくりくる言葉です。
なぜかといえば、あまりに疲れているときは休養も必要ですが、ある程度ふつうにいられて、何となく変な考え事をしてしまうようなときは、モヤモヤとじっとしているよりも気分が変わり、まるで自分が丸ごと入れ替わったかのようにリフレッシュができるから。
昔、自律神経系の調子を崩したときもすごく痛感したことです。
うつうつとなってしまうよりも、たいてい外の空気を吸いながら歩いていれば、違うことが目に飛び込んでくる。
新しいものを見る、聞く、触る、味わう、かぐ。そんな風に五感をフル活用して歩いていれば、少し前にモヤモヤ落ち込んでいたことも吹き飛んでいき、いつのまにか心は新しいアイデアのことでワクワクそわそわしているようになる…
そんな単純な人間ですが、わたしにはこういうバランスがすごく大切なんです。
どうしてはつらつとしていられるんですがと聞かれたら、これが原動力です。
花粉症の人は大変な季節かもしれませんが、都心なら地下の中でもいろいろと出かけられます。
気持ちが疲れ気味なんだよね〜という人は、なにか新しい靴を買うのもいいかもしれません。(トウシューズやバレエシューズもウキウキですが外の靴もね♫)
新鮮な靴が、ステキな自分へ連れていってくれるかも。
空気って、ヨガでは小さなエネルギーがたくさん存在すると考え、だからこそ呼吸法を大切に考えます。小さなエネルギーのことを「プラーナ」と呼び、呼吸法は「プラーナーヤーマ」と言います。
体の中にあるプラーナを、新鮮な空気で深呼吸することで、元気なエネルギーを取り入れましょうという意味です。
プラーナが本当にあるのかどうか…それを確かめる方法が難しいですけれど、そういう論理があってヨガは呼吸を大事にしているんだなと思うと、なんだか納得してしまいますよね。
今日はどんよりとしたお天気でしたが、雨で空気が潤うのもまた落ち着きます。
4月はバタバタとせわしない日々になりやすいものですが、みなさんも時には落ち着いて、グラウンディング(大地を感じる)して、バランス整えてあげてくださいね。