快晴に恵まれた2日間
当日まで一番気になるのが、天気です。今回も幸いなことに、快晴に恵まれました!雨の心配がいらないほどの快晴で、1日中乗鞍岳の景色がずっと見えるほどに良いお天気でスタートしました。
秋のはじまり
9月になると、乗鞍では早くも秋が訪れます。ナナカマドの実が赤くなっていて、地元のみなさんは「今年は秋が早いかも」と言っていました。
朝晩になると長袖が必要なほど冷え込みます。爽やかで実り多い秋の到来!
出会いと再会。関東・静岡・兵庫・長野からの参加者
今回の参加者さまは、東京・埼玉・静岡・兵庫・長野からお越しくださいました。特に、リピーター様も多かった回でした。2年目の方、3年目の方、4年目の方がそれぞれいらしてくださり、とてもありがたいことです!参加者さま同士でも、再会を喜んでいらっしゃいました。
お一人様でのご参加が半数、他にご友人同士、親子でご参加してくださった方もいらっしゃいました。毎回和やかな雰囲気となり、私自身もうれしく思っております。
1日目
星待ちヨガ
1日目の最初のプログラムは、外ヨガレッスン「星待ちヨガ」です。
午後の昼下がり、夜空の星が現れるのを待ちながら、ゆっくり過ごす時間になるように…。
ヨガ・リトリートでは、外ヨガが2回あります。もう1回は、2日目の午前です。
伸びやかな青空のもと、ゆっくりしたペースで外ヨガを楽しみました。
実は、関東・関西からお越しになると、4〜5時間以上になることもしばしばです。
この日、兵庫からいらしてくださった方は6時出発だったそう。行きの電車でうとうとしながら来ました、とのことです。
移動で疲れた体をゆっくり休められるよう、初日の外ヨガプログラムは、のんびりと行えるようにしています。
手作りのラベンダーアイピローもご用意していますので、「森の中でお昼寝」も体験していただきました。爽やかな秋風のもと、日差しがほどよく暖かくて、ほっとします。
ヨガを終えたら、女将さんお手製の「紫蘇レモネード」を飲んで、宿プチホテルアルムへ戻りました。
温泉と焚き火のフリータイム
外ヨガを終えたら、温泉で汗を流します。アルムの鈴蘭温泉か、徒歩2分の「湯けむり館」のお好きな方で、思い思いに温泉タイム。いずれも源泉が異なる天然温泉です。
外ヨガでアクティブに動いた後なので、温泉の心地よさは格別です…。
夕暮れは、フリータイム。アルムの前で、焚き火を準備していると、徐々に焚き火の周りに集まってきます。
焼きマシュマロをしながら、焚き火に夢中。
じっくり焼きあがるまで、じっと待つ。
そうやって火にかざす時間も、なんだか愛おしい。
フレッシュハーブティ
フレッシュハーブティーも淹れることができます。アルムのハーブ畑から、スペアミントとタイムを摘んで、洗ってお湯に蒸らします。3分ほど待って、香りが移ったら飲みごろです。
午後5時頃から6時半のディナーまで、のんびり囲んでいました。
ちょうど日が暮れる時間帯。徐々に辺りが暗くなります。
焚き火の炎が明るくなり、夜空の星も見え始めるころ。うっすらと雲がかかるところもありましたが、今夜は星が見えそう!
山の恵みを詰め込んだディナー
ディナーは、地元乗鞍の周辺で採れた食材をメインにしたほっこりごはん。
ディナーメニュー
とうちゃんの手打ちそば
畑のインゲンえごま和え
ニンジンのサラダ
スズキのソテ―にツルナのソース
ガーリックポテト
信州牛のステーキ
のりくらコーンのポタージュ
炊き込みごはん
ビ―ツのシャーベット
コーヒー/紅茶/フレッシュハーブティ
炊き込みごはんが人気で、香りがとても良かったです。女性のみなさん、お代わりしていました。
ディナーの最後は、女将の真弓さんも一緒に登場。乗鞍での暮らし、畑の野菜などについてみんなでお話を聞きました。
自家製野菜を山で育てるには、霜対策や、野生の猿対策など、いろいろな工夫があるそうです。猿による被害は地元全体で困っているそうで、とうもろこし、かぼちゃ、じゃがいもなどは狙われやすく、全滅になってしまうこともしばしばあるそうです。
朝晩の気温の温度差も大きいので、霜がおりるとダメになってしまう植物もあります。
標高が高い山岳地帯ゆえの工夫が必要なんだそうです。
今回も、貴重な山の恵みをいただきました。ごちそうさまでした。
安眠ヨガで、おやすみ。
21時から、安眠ヨガをアルムの中で行いました。ごはんを食べて、温泉に入り、安眠ヨガをして、すぐにお部屋で寝られる。理想的な流れですね(笑)。
今回は、自宅でもカンタンに毎晩取り組めるアイディアとして、「テニスボール」を使った筋肉のほぐし方を体験していただきました。肩こり、腰痛、ふくらはぎ、足の裏にあててコロコロ転がすだけ。とてもカンタンにできて、ピンポイントに効かせることができます。ヨガ・リトリートから帰宅してすぐに実践しています、というお声もいただきました。ほかに、ボルスター、ヨガブロックを使ったリストラティブヨガも行いました。灯りを落として半分寝そうなリラックス系のヨガ。みなさんかなり目がとろんとしていました。
1日目はこれにておしまい。星空もキラッと見えました。
この後も朝までずっと温泉は空いています。入り直して寝るもよし、早起きして朝風呂もよし。何度でもお部屋ごとの貸切です。アロマやハーブティもご自由に。
それでは、おやすみなさい。
2日目
特別な日のはじまり。ご来光へ
みんなが寝静まっている朝の3時…。実は、この時間にご来光に行った人が5名もいました!ご来光は自由に自主行動です。
山頂まで「ご来光バス」で約1時間かけて登り、ご来光を拝むことができます。素晴らしい朝の始まり!お天気に恵まれて本当によかったです。
一番早い下りのバスに乗れば、7時にアルムへ戻って朝ヨガに合流できます。こういう楽しみ方ができるのも、乗鞍ならでは。
しかも、珍しい鳥「雷鳥」に遭遇できた方もいたそうです。頭の横を飛んで行ったそう。すごくラッキーですね。
ご来光は、眠さと気温差との戦いでもありますが、本当に楽しんで来られて、貴重な経験になったようです。ご来光バスは9月中まで。来年ぜひまたチャレンジしてください!
朝ヨガは、呼吸法から。
おはようございます!2日目は朝7時から、公園で朝ヨガの呼吸法を行いました。朝ごはんの前に、新鮮な森の空気を味わう30分間です。
ヨガ・リトリートでは、3種類のヨガ呼吸法をみなさんに体験していただいています。
- 片鼻呼吸法(アヌローマ・ヴィローマ)
- ウジャーイ呼吸
- カパーラバティー
ヨガはやったことがあっても、本格的なヨガの呼吸法を知る機会は、なかなか無い人もいます。それでも大丈夫。イチからやり方を説明します。森の空気の気持ち良いこと!
午前中でも、朝露の残っている冷んやりとした7時の空気は、いつも特別です。味わった人だけが感じられる神聖な時間帯。
マインドフルネス
朝ヨガではマインドフルネスも取り入れ、3分間森の中を感じながら静かに座っていただきました。
マインドフルネス瞑想で大切なのは、「今、ここ」Now and Here を感じることです。
現代に生きるわたしたちは、ついマルチタスクに追われてしまったり、不安や悩みを抱えて日常を過ごしてしまうこともありますよね。そのときに考えていることを見つめ直してみましょう。
「昨日の〜がいやだったなあ」「明日の〜が心配だなあ」「もしも、〜がこうだったら…」
さて、あなたは今ここにいるでしょうか?
過去のこと、未来のこと、ここではないどこかのこと、どこか上の空…になってはいませんか?
マインドフルネスは、今この瞬間を感じて生きること、そしてこの瞬間にしかない気づきに集中することを大切にします。
「心のヨガ」とも言えるでしょう。
日常生活では感じることができないことを、非日常の森の中だからこそ、新鮮に見つめ直すことができるのです。
そんなお話も交えながら、あっという間に朝ヨガの30分が終了。みなさんの目もスッキリされました。
アルムへ戻って、朝ごはんをいただきましょう!
朝ごはん
朝ごはんもヨガ・リトリート仕様で、特別メニューです。
朝食メニュー
プチトマトまるごとスープ
畑野菜のサラダ
スパニッシュオムレツ
自家製ロールパン
やますもものジャム
自家製ヨーグルト
乗鞍果実のグラノーラ
コーヒー/紅茶/フレッシュハーブティ
プチホテルアルムでは、自家製の食材がずらり。塩麹ドレッシングも、ヨーグルトも、パンも、グラノーラも…!と皆さん驚いていました。「野菜の味がしっかりわかる」というお声も。
森のブランコ
朝ごはんを食べながら、外ヨガの時間(10時)まで何をしようかな〜と、それぞれおしゃべりしていました。「実は、素敵な森のブランコが近くにあるんですよ〜!」とお話ししたところ、ぜひ行ってみたい!という方がいましたので、夫がご案内しました。
森のブランコ!
アルプスの少女ハイジに出てくるようなブランコが、アルムから歩いて5分くらいのところにあります。
これは、木と木の間に渡してあるブランコで、地元の方が作って、誰でも遊べるように開放してくださっています。大人が乗っても大丈夫。思わずみんな、無邪気になってしまいます。
ちょっとしたこういう時間が、良いですよね…
まいめの池
いよいよあっという間に、最後の外ヨガの時間が近づいてきます。
ヨガ会場までは、アルムからお車でお送りもできますが、歩く人も多かったです。距離は2.2kmで約45分くらいの道のりです。お散歩にちょうどいいですよね。
「まいめの池」という見所スポットがヨガ会場から近くにあり、みんなで見に行きました。
最高のお天気で風も穏やかな日は、水面に乗鞍の山々が映ります。まさに水鏡。
ここに来るだけで、ほっと心が和みます。
お天気に恵まれて、本当にありがたいことです…。みなさんに見ていただけて、良かった。
ヨガ会場の広場まで、歩いて戻ります。
紫色は、マツムシソウ。
山すもも
山すももを発見。ちょうど実が収穫どきです。人間にとっても、野生の熊にとっても、おいしい木の実。
生で食べておいしいと女将さんから聞いていたので、試していました。ちょっと揺すると落ちてくるくらいの実がおいしいですよ、って言っていたなぁ…。
「あ、本当に、揺するだけで落ちてくるね」
「けっこう甘い〜。すももだ!」
「これはちょっと渋い。」
山の木の実を食べるなんて、ふだん全然しないこと。山でしか味わえない、特別なことを体験した気分でした。
あっと言う間に、さいごの外ヨガ
ヨガ会場まで戻ると、スタッフチームが準備万端で待っていてくれています。ありがとう!テントは2日間とも毎回設営して撤収しています。
2日目になると、体も心も元気になっているので、前日よりも少しアクティブに動きます。
太陽礼拝をしながら、朝の呼吸法で行った「ウジャーイ呼吸」をやってみるのもいいですね。
日差しも午前のほうが強く感じられます。仰向けに寝そべって足の裏を空へ向けて、太陽のパワーを感じてみたりもしました。
最後には、マインドフルネスを思い出しながら、川の近くで3分間座ってしめくくり。
一人一人、好きな場所に座って、五感を働かせながら、今ここにいる感覚に心を研ぎ澄ませました。
ご感想
「毎回満たされた気持ちで帰れます。そしてまた来年も行こうと(笑) それは乗鞍の自然だけではなく美味しいごはんと 何よりみっしーさんはじめ運営スタッフとアルムのみなさんの 心のこもった準備とおもてなしのおかげです。 ありがとうございます(^-^)」
「秋の始まりのとても気持ち良い空気の中で エネルギーチャージができました。 今回の乗鞍では、足の裏で太陽の光や青空を感じたことが、衝撃的な感動でした!! 寝転がって空に向かって思いっきり伸ばした手のひら足の裏から、空の青さや太陽の温かさが体に入ってきました。 今思い出してもドキドキ嬉しくなる感覚でした。 あの時あの場所だから体験できたことですね。 テニスボールもさっそく使っています。 呼吸法もとってもわかりやすくて続けていけそうです。 ありがとうございました。また来年よろしくお願いします。」
運営の裏側
ヨガ・リトリート in 乗鞍は、coruri 主宰インストラクターの私と、プチホテルアルムさんと一緒に作り上げているオリジナルのイベントです。プロデュース・デザインは、夫の堀口が手がけています。当日の運営は、友人がスタッフとして参加してくれています。全員、乗鞍が大好きという熱意あふれるチームです!
ヨガ・リトリートのいろいろなプログラムでは、たくさんのアイテムを使っています。
テントは2日間とも、約2時間前に設営して、撤収をしています。
ヨガマットも都度拭き取り、心地よく使っていただけるようにしています。
大自然の特別なヨガだからこそ、ここでしか味わえないことをトコトン突き詰めたい…!そんな思いをみんなで共有してこの場を作り上げて来ました。
乗鞍高原の地元のみなさんにも、当初からいろいろと応援をしていただき、ここまで続けることができました。森という大切な資産をお借りするような気持ちで開催させていただいています。
毎年来てくださる参加者のみなさんのために、良いイベントづくりができるよう、運営陣も自ら楽しんで取り組んで参ります。
次回は、10月28日〜29日の開催です。また次回も、皆さまどうぞよろしくお願いいたします!ご参加のみなさん、お会いできることを楽しみにしています!
10月のキャンセル待ちをご希望の方は、メールでご連絡くださいませ。