「競争はしないで、自分自身へ向かう道」をつくりたい。
(すごく、抽象度の高い表現だ。。。^^;; )
↓この記事を書いたこともあって、書いてみようかなという気になりました。
子供の頃から、バレエの世界を生きてきた人間としては、
競争は「逃れられない現実」と
昔からなんとなく思っていたんですね。
バレリーナの成功って、いろいろとあると思うんですが、
たとえば、成功にいたるまでの登竜門として、
数少ない団員の枠を勝ち取るとか、
公演のオーディションの出演枠を勝ち取るとか、
どうしても限定された枠でしか活躍する場が得られない。
バレエっ子はそのことに小さいころから直面します。
だから、「勝ち組」と「負け組」というものは必然的に生まれてしまう。
(一般にいう「就活」もそうですね。)
競争という原理は、
逃れたいけれど逃れられない現実だと、子供の頃からなんとなく思っていました。
それから大学へ行ったり、社会に出てビジネスの場を経験して、
実際に自分でも起業することになり、
あらためて「競争」ってなんだろう?と、
自分に問いかけてみると
いまの自分だからこそ、
「競争のない、自分自身に向かう道」になるようなものを作りたいなと思っていました。
バレエは、「競争に勝ち残っていかなければ成功できない厳しい世界である」という認識は、
たくさんのバレエっ子が持っていると思う。(かつての私と同じように)
でも、こういう生き方もあるんだよ、とか
バレエでこんな世界も広がるんだね〜という
勇気を与えられたらと思うのです。
いま、実際に初心者の大人の女性に指導させていただいていると、
もう、競争とか何もないです。
私にとっては、バレエ経験も問わず、みなさんの「踊りたい」っていう気持ちが愛おしいのです。
(自分がバレエが大好きだから特に共感してしまうのかな)
過ぎ去ってしまえば短い人生、せっかくなんだから踊って楽しんでもらいたいんです。
競争のない世界というのを直接目指していたわけじゃなかったんだけど、
まさに、「競争のない、みんなが自分自身のやりたいことに向かっている」世界ができあがってきている。
これからさらにどんな進化をしていくのか楽しみでもあります。
私はバレエオンリーだけでなく、それ以外の人生もいろいろと通ってきた。
そんな自分だから見える世界があると、思っています。
ひそかに想っていたこと、届く人に届いたらいいなと思って書きました。