Art & Ballet 《ドガ&月の光》を創作するにあたり、私が着想したドガの画家としての人生や世界観を動画で共有しました。
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踊り子の絵画作品が多くあることで知られているエドガー・ドガ。印象派のグループとしてカテゴライズされますが、私バレエダンサーから見るとリアルなダンサーの感情を感じます。写実的でレアリスムな面を持ち、生々しい情景も描かれます。
Edgar Degas - The Ballet Class - Google Art Project Musée d'Orsay(public domain) (https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Edgar_Degas-The_Ballet_Class-Google_Art_Project.jpg)
パリの貴族の家に生まれ、気品ある雰囲気もドガらしいところです。13歳で母を亡くし、20歳ごろから本格的に画家を目指していく中で、芸術が好きな父はドガを支援し続けていたそうです。
Edgar Degas self portrait 1855 Musée d'Orsay(public domain) (https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Edgar_Degas_self_portrait_1855.jpeg)
ドガの父オーギュスト・ド・ガスの言葉
「頭を休ませ、平静かつ不断に、くじけることなく、お前が切り開いたこの畑を耕し続けることだ。その畑は、誰のものでもない、お前のものなのだから。」
ドガ展(2010年)図録資料より
イタリアのグランドツアーをし、大家の芸術家にも触れながら、古典主義からの脱却を目指そうとしていたドガの苦悩があったようです。
Edgar Degas: Little Dancer Aged Fourteen National Gallery of Art (public domain) (https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Edgar_Degas,Little_Dancer_Aged_Fourteen,1878-1881,_NGA_110292.jpg)
それでもこうして現代にもバレリーナの絵画の画家として人気を博しているドガの存在感は色あせません。
Edgar Degas - Chasse de danse Metropolitan Museum of Art(public domain) (https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Edgar_Degas-Chasse_de_danse.jpg)
実際に交流のあった音楽家、ドビュッシーから選曲し、《ベルガマスク組曲 月の光》に振付をしました。曲調や独特のやわらかな空気感が踊りのイメージにマッチしました。みなさんからも、さまざまなご感想をいただき選んでよかったと思いました。踊るのは難しいけれども表現したい、という「余白」を感じさせる作品になりました。
Claude Debussy ca 1908, foto av Félix Nadar(public domain) (https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Claude_Debussy_ca_1908,_foto_av_F%C3%A9lix_Nadar.jpg)
動画でもゆっくりお話ししてるので、よろしければご覧ください。
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バレエ作品《ドガ&月の光》