今日は初めての企画〈絵画&バレエ Art&Ballet〉シリーズ第1弾 画家「ドガ Degas」をイメージしたオリジナル作品を踊りました!
音楽は、ドガと親交の深かったドビュッシー Debussy の《月の光 Clair de Lune》を使いました。
ドガの方がおそらく28歳年上でしたがドビュッシーは絵画を自分でも描くほど好きで、ドガを尊敬していたそう。亡くなった年も一年違いなんですよね。せっかくならばと同時代の作曲家から選びました。
このベルガマスク組曲に含まれている《月の光》もみなさんに人気の曲だったようで、ピアノでチャレンジしてみたり、憧れの曲のようです。
バレエ作品のイメージとしては、希望の光と影でした。
月を見上げながら、希望に向かって自分らしさを取り戻しながら舞い踊る踊り子のイメージです。
ドガは当時まだ踊り子という絵の題材が低俗に捉えられがちなところを、リアリスティックな人間性を浮かび上がらせるように描いていたとされます。
私もみていると、踊り子たちの生き様、夢と現実の狭間で頑張るバレリーナたちの健闘を感じ取る作品が多かったので、そのように決めました。
音楽はふだんのバレエ音楽よりもつかみにくい部分はありましたが、ストーリーにみなさん共感してくださったのかグイグイと世界観が伝染していきました…感動です(涙)!!
そして、このテーマに合わせて sylphynes のmoeさんがオリジナルスカート(リボンがついた長めのスカート)を作ってきてくださり、私や生徒さんも試しにドガのようなコスチュームで踊らせていただきました!
まさにドガの絵が思い浮かんでくるよう。
なんて素晴らしいコラボなのでしょう!!!
moeさんのお召しのレオタードはまさにドガの描いたチョーカーのバレリーナのよう。
まだ商品化していないアイテムでもみなさん大注目でした!!
ジゼルやレ・シルフィードでも使えるスカートなので早速お願いしました!
たくさんシェネを回ってもとても軽くて踊りやすかったです。
そして淡いとろけそうな色が可愛くて、パープルっぽく見えていたシックな色はなんと、ピンクとブルーを重ねているんだそうです!!なんて素晴らしいアイディア!
実は少し前にmoeさんからスカート制作の話を伺っていたので、今回の振付もこのスカートに合うように回転やジャンプなどを構想しました。
お手持ちのロマンティックボンを持ってきてくださった方もいて、レッスンなのに発表会のようでとても可愛かったです♪♪
なかなかとらえどころの難しい作品であったかもしれませんが、テクニックはふだんと似た物を使っていて、月の光の音楽の特徴に合わせることのハードルがありました。それでも名曲なだけあってみなさんメロディをしっかり耳で追いかけていて、とても優秀でした!!!ブラボー!!!
「踊りながらドガの絵が思い浮かんだ」というご感想があって本当にうれしかったです。
私自身もみなさんからいろんなアイディアをキャッチしながら創作し続けていきたいです♪