大人になってから「憧れのバレエを踊りたい」という女性のみなさんには、個人セッションでは本当に踊りたいものを選んでいただいています。
本当に踊りたいものを選ぶことで美しさを磨く方向が、ぴたっとコンパスのように決まります。
初心者なのに希望をいうのはちょっと恥ずかしいなと思うかもしれませんが、遠慮する必要はどこにもありません。
(というか、遠慮しないでください^ ^)
バレエの演目にもいろんなものがあるのです。
バレエを知らない方にとっては、ぱっと見だと、バレリーナはみんな同じように見えるかもしれませんが、
演じる作品によって、個性や人柄がいろいろ。
それは美しさの個性。
どれが良いとか劣っているとかではなく、いろんな美しさの個性がある世界。
バレリーナの役柄とは、美しい女性の象徴なのです。
バレエの世界には、ミューズとも言える美しさの象徴的な女性がいっぱい。
眠れる森の美女のオーロラ姫ならば、一国の王女である気品あふれる女性。
白鳥ならば、王子が一目で恋に落ちるほど優雅で切なさも入り混じる女性。
ドン・キホーテのキトリならば、地中海の国で明るく陽気な風土の中でダイナミックさと朗らかさあふれる太陽のような女性。
などと、どの役柄も美しい女性の象徴です。
もし、バレエのことを、何も知らなくても、
「バレエをやってみたいなぁ」と思ったきっかけや、イメージは何かあることでしょう。
探っていくヒントとしては、
音楽の雰囲気(明るい、ゆったり、静かな、優雅な、など)
踊ってみたい役柄(眠れる森の美女、白鳥、妖精系、可愛らしい村娘系、など)
などから、ふさわしいものを選んでいきます。
バレエ美人塾では、経験を問わず、どれを選んでもかまわないのです。
本当に踊りたいものを選ぶことで、その役柄を演じて踊るように心がけていくことになります。
姿勢や、手の仕草や、音楽の表現も、すべてに現れていきます。
すると、バレエを通して美しさを磨く上での方向性が具体的に決まります。
「この役柄になりきるには、こういう課題をこなしていこう!」
といった問題意識が生まれていきます。
(振付のレベルはお一人お一人に合わせてオリジナルに組んでいきますのでご安心を。)
なんとなくただ美しくなろうーとあいまいに努力するよりも、
「王女の役柄になるんだ〜♡」とか
「白鳥になりきるんだ〜♡」などと
具体的なイメージがあったほうが、必要なプロセスも結果もはっきり見えてきます。
どんな花も美しいものですが、その美しさの質はそれぞれ違うもの。
みんなちがって、みんないい。
金子みすずさんの詩(『わたしと小鳥と鈴と』)にもありましたが。
バレリーナの美しさの形も、個性はいろいろ。
心の底から本当に踊りたいものを選び、
できるだけ具体的に落とし込んでいくことで、その美しくなろうとする願いが、あなたのものになっていくのです。
あなただったら、美しさを磨くコンパスの方向はどこに向かせたいですか?
そんな風にバレエをとらえてみると、よりバレエが身近で具体的でリアルな存在になっていきますよ。