バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

バレエヨガインストラクター三科絵理

着飾らなくても、生まれたままの体が「美」になっていくバレエ

プレトウシューズを履いてトウシューズが履けるように足を慣らしていくレッスン、プレポアントレッスンが昨日ありました!平日土日ともに月1回のペースで開催しています。少しずつプレトウシューズを買って参加の常連さんになっている方々が増えてきました!うれしいです♪この日は全員写真に入ってくださいました!

初めはストレッチの代わりに、足のエクササイズゴムトレーニング。タオルつかみのように「ゴムつかみ」でグーパーに動かす練習をしたり、足の指を親指から小指まで一本ずつ第一関節と第二関節を伸ばしたままポアントにする練習などをしています。

前にYouTubeでのせているようなトレーニングです。

一人一人の足を観察して調子をチェック。はじめての方も、しっかり見ながらやりますので安心してくださいね。

かなりいろんな足のケースを観察しているので、バレエ的に見ての「足のクセ」というのは初見でもその方のクセが予想できる感じになってきております。(笑)

足幅、指の形、指同士の間隔、土踏まず周りの筋肉のつき方、かかと、足首の状態でもいろいろと浮かびます。

みなさんの裸足の状態を知っていると、実はふだんのレッスンでも教えやすい(深く的確なアドバイスがしやすい)というメリットもひそかにあるのです…♪

みなさん一人一人にとっても、じっくりと確認できる機会は少ないようなので、少しでもお力になりたいと思っています!

立ち上がってどのように指を使えばよいのかについても、確認しました。アテール、ドゥミポアントでどのように指を曲げていくか。コツを間違えていると、小指から床につぶれて折りたたまれてしまいますので、どのように足首をロックするのかも確認していきました。

いつも以上にさらに細かく確認できて、よかったです!

踊りは白鳥の湖「オデット」のバリエーションの導入を練習継続しています。

何度も繰り返してきている人は、1人でも踊れる感じになってきましたね。

とはいっても、腕や顔の向きを含めたポールドブラを整えたり、足の運び方の細かい箇所、さらには正しいポジションを保って踊っていくには、まだ全体的に課題がたくさんあるので、それらを毎回新鮮な気持ちで取り組んでいます。

今回は、いままで深く踏み込めなかったポールドブラを細かくチェックしました。

手と足を同時に正しいポジションにするには、何回も繰り返して体で覚えこむ必要があります。

きっと、楽器でいえば、ピアノを右手と左手それぞれで弾いていくことと似ているのでしょう。

バレエは手と足だけでは済まず、顔の向き、おへその正面の角度、膝の角度・向き、デコルテの角度、… と体の関節ごとにすべてコントロールしなければなりません。

それをプレポアントで行うのですから、難易度は上がりますが、脳にとっても「頭の体操」ですね♪

一朝一夕にはいかないのが芸事の世界。

たやすいわけではない。

でも、だからこそ、人生の成長の物差しにもなりますし、技術面だけではなくメンタル面でも鍛えられていくものです。

そしてなにより、細部に繊細さが行き届くからこその「美しさ」をみなさんの体で表現できるわけです。

着飾らなくても、生まれたままの自分の体が「美」になっていく。

こんなに素晴らしい芸術がある時代に生まれて幸せだなぁ〜って思います。

先日は、プレポアントレッスンに参加していた方が、地元のお教室で「トウシューズを履ける許可が出ました!」とうれしいご報告をいただきました♪

さあ、みなさんも、コツコツ(=積み重ね)を楽しみましょうね!