バレエヨガインストラクター三科絵理のブログ

バレエヨガインストラクター三科絵理

本『自分整理術』好きなものから自分を知る

最近ふと気付いたこと。個人のお洒落な雑貨屋さんをのぞいて楽しいなと思ったり、素敵なエッセイイストさんの暮らしを垣間見るような文章はなぜ楽しいんだろうかということ。

それは、登場する物自体を自分は好きでなかったとしても、その人が好きであるという事実を知ることで新たな視野が広がるからかなぁと気付いた。

たとえば素敵なフランスの雑貨屋さんに立ち寄れば、ああ素敵だなと思うものもあれ、こんな物があるんだと驚くこともある。日本の暮らしに無いものは新鮮だし、日本人にないセンスで奇抜な物にも驚く。

そこに売られている物を私が好きになるかはそれぞれ。たとえ気に入らないとしても、他人の好きなものをのぞくと世界が見えてくる。ああこの人(お店)はこんな感じなのだな。それを見つめながら視野が広がっていき、好きというエネルギーに囲まれた空間は自分自身にもなにかしらのパワーが目覚めてきたりする。旅や雑貨屋さんめぐりが好きな人には、共感してもらえる感情ではないかと思う。

山崎まどかさんの『自分整理術』もその感覚を大いに目覚めさせられる。

まずセンスが素敵な方なので、ほどよく力が抜けてほっとしてしまう。

題名だけではロジカルなビジネスの自己管理術っぽいような想像をしてしまったけれど、まったく逆。

私的な想いや好きな物への思い入れがあふれるほどに綴られている。

その理由やエピソードを知るのが面白いのだ。

冷静に考えてみれば、他人の好きなものを眺めるということでもなぜ楽しいんだろう?元気が出てくるんだろう?ともとらえられる。

それはたぶん、読みながら「私ならこうだな」とか「これは私も好きだな」とか、読むことで自分の見えていなかった面に気づくきっかけがえられるからなんだろうと思う。

このブログの読者さんからも、私のとりとめのないような文章から素敵なご感想をいただくことがある。きっと私にとっては単に自分の好きなことの告白であっても他人からすると様々なヒントになるのだろうと思う。個性的であるほど人生は楽しい。私はそう思っている。